矢大臣[語句情報] » 矢大臣

「矢大臣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

矢大臣の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
妖術」より 著者:泉鏡花
の棟の蔭、天女も籠る廂から、鳩が二三羽、衝と出て飜々と、早や晴れかかる銀杏の梢を矢大臣門の屋根へ飛んだ。 胸を反らして空模様を仰ぐ、豆売りのお婆の前を、内端な....
天主閣の音」より 著者:国枝史郎
の際の如き、中納言、大納言よりも高位の御装束にて、弓矢御持ち遊ばされ、御乗馬御供矢大臣多く召連れたり。供廻り衆の行装亦数奇を極め、緋縮緬、紅繻子等の火打をさげ、....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
に見ながめると、なにさまちと不審なのです。あるべきはずの内裏雛がそろっていない!矢大臣も、官女も、庭侍も五|人囃子もほかの雛人形に異状はないが、肝心かなめの内裏....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
》の間《ま》で散々《さんざん》にお神酒《みき》をいただいて行った形跡もあります。矢大臣の髯を掻きむしって行ったのもこの輩《やから》の仕業と覚しい。獅子頭《ししが....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
浅草寺ですが、混淆時代は三社権現が地主であったから|馬道へ出る東門(随身門)には矢大臣が祭ってあった。これは神の境域であることを証している。観音の地内とすれば、....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
この向うに名代の紅梅焼きがありました。 観音堂に向っては右が三社権現、それから矢大臣門(随身門のこと)、その右手の隅に講釈師が一軒あった。 門を出ると直ぐ左....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
その一、二句を抜載して見れば、 後の月ちんばの馬に打ち乗りて 鉄網の中にまします矢大臣 銘を賜はる琵琶の春寒 意地悪き肥後|武士の酒臭く この連句を作ったこと....