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「矢束〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

矢束の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
備忘録」より 著者:寺田寅彦
れる微細な火弾が、目に見えぬ空中の何物かに衝突して砕けでもするように、無数の光の矢束となって放散する、その中の一片はまたさらに砕けて第二の松葉第三第四の松葉を展....
三国志」より 著者:吉川英治
ためいた劉岱は、自分も得物を取って、直ちに防ぎに走りだした。 諸所へ火を放ち、矢束を射込み、鼓を鳴らし、鬨の声をあげなどして、張飛の夜襲はまことに張飛らしく、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
だな」 「ここはまた、たいそうお取り込みのようで」 「虫干しだ。――よろい櫃やら矢束やら。イヤ、持ち出してみると、思いのほか、少ないものよ」 「何の、これだけの....
私本太平記」より 著者:吉川英治
れへ全力を傾けて来たかがわかる。 序戦、半日の矢戦では、新田軍はほとんど所持の矢束を費いつくし、ぜひなく小手指ヶ|原の北方へ、一時その陣を遠く退いた。 なぜ....