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矢継ぎ早
「矢継ぎ早〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
矢継ぎ早の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
気をもませられるで……」
「そりゃうそです」
葉子は顔をおおうたままきっぱりと
矢継ぎ早にいい放った。倉地は黙ってしまった。葉子もそのまましばらくはなんとも言い....
「親子」より 著者:有島武郎
は小作料を完全に納めているか」 「ここから上る小作料がどれほどになるか」 こう
矢継ぎ早やに尋ねられるに対して、若い監督の早田は、格別のお世辞気もなく穏やかな調....
「指」より 著者:佐左木俊郎
舗石道に渡ろうとした。電車がピストン・ロットのように、右から左へ、左から右へと、
矢継ぎ早に掠めて行った。青バスが唸って行く。円タクの行列だ。彼女は急に省線で帰る....
「決闘場」より 著者:岡本かの子
ったアイリスの傍まで駈けつけた途端に、振り向いたアイリスは、右の人差指を延ばして
矢継ぎ早やにワルトンとジョーンの心臓部を目がけて突いた。彼女の変に引きつれた笑い....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
別に一間について敷物代五十銭を取った。 この大あたりに味をしめて、歌舞伎座では
矢継ぎ早に十一月興行の蓋をあけた。一番目は「里見八犬伝」の蟇六屋敷から円塚山で、....