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矢音
「矢音〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
矢音の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最近の菊池寛氏」より 著者:豊島与志雄
する時や、相手の所論を強く攻撃する時などには、その女性的な響きが、張り切った鋭い
矢音となる。之を云い換えれば、菊池君の声の響きは、感情の色合を多分に現わしている....
「日置流系図」より 著者:国枝史郎
裂くような鋭い掛け声が奥の方から沈黙を破って聞こえたかと思うと、シューッ空を切る
矢音がして、すぐ小手返る弦の音がピシッと心地よく響き渡った。「あッ」と三人はそれ....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
、向うへ……打つんじゃあなく手許へ弦を絞るように、まるで名人の弓ですわね、トンと
矢音に、瞳が入ると、大勢が呼吸を詰めて唾をのんでいる、その大広間の天井へ、高く響....