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知らしむべからず
「知らしむべからず〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
知らしむべからずの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
る(同五章二十九節)、又|施済は隠れて為すべきである、右の手の為すことを左の手に
知らしむべからずである、然れば隠れたるに鑒たまう神は天使と天の万軍との前に顕明に....
「老中の眼鏡」より 著者:佐々木味津三
にそれら下積の懐中を考えたい。活気のあるなしを考えて行きたい。民は依らしむべし、
知らしむべからず、貧しい者には攘夷もなにも馬の耳に念仏であろうぞ。小判、小粒、鳥....
「文学における今日の日本的なるもの」より 著者:宮本百合子
な》いでいるからである。スタイルだけのことではない。 作家も民衆の一人として、
知らしむべからず風な境遇におかれていることについて、林氏もふれている。氏は、その....
「今日の文学の鳥瞰図」より 著者:宮本百合子
の貧困は響いて来ていると同時に、大衆の文化的内容そのものの質が、「依らしむべし。
知らしむべからず」的事情の下に貧困化し低下しつつある。大衆の多くを語らぬ口と、広....
「世紀の「分別」」より 著者:宮本百合子
日本の状態を理解しがたく感じるほどの知的麻痺がひき起された。社会生活の現実で、「
知らしむべからず・よらしむべきもの」としてあつかわれた人民そのものの無権利状態に....
「平和への荷役」より 著者:宮本百合子
ばなれした日常から脱出しようと焦慮することさえ知らせない一つのシステムであった。
知らしむべからず、よらしむべしという徳川幕府の政治的金言は、天皇制運営者たちによ....
「待呆け議会風景」より 著者:宮本百合子
ばならないことは自明でありますが、それには従来の秘密主義で民をして依らしむべし、
知らしむべからずではなりません。この態度は改められなければなりません。というよう....
「あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」より 著者:宮本百合子
とすべきだという「大人の文学論」(林房雄)。客観的には、批判の精神を否定して、「
知らしむべからず、よらしむべし」の全体主義文化政策に知識人が屈従するための合理化....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
府は政府として、威厳を以て人民に臨まなけりゃ駄目ですよ」 「依《よ》らしむべし、
知らしむべからずですか」 「そうですとも。そりゃ一般の程度が進むか、人間がズッと....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
きがごとし、はなはだ不都合ならずや。或る人いわく、「民はこれによらしむべしこれを
知らしむべからず、世の中は目くら千人目あき千人なれば、智者上にありて諸民を支配し....