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知りあい
「知りあい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
知りあいの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
読んでいる、まだごく若い利口そうな顔つきをした男がいた。 僕はまずその男とすぐ
知りあいになった。フランス語の会話のけいこにと思って、ボンジュル・ムッシュ(こん....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
密猟者と親しくなった。次いで、よくカークをつれて奥地へゆく、アッコルティ先生とも
知りあいになったわけである。しかしいま、ちょっと南|阿から寄港した先生を、なぜ座....
「青ひげ」より 著者:楠山正雄
ることが、なによりちか道だと考えました。そこで、あるとき、親子と、そのほか近所で
知りあいの若い人たちをおおぜい、いなかのやしきにまねいて、一|週間あまりもとめて....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
ぼよぼのじいさんは日本人ですか?」 邦人達は、黄白の眼が曇った竹三郎のことを、
知りあいの支那人からきかされると、 「なに、あいつは朝鮮人だよ。」 と軽蔑しき....
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
事婦をしていたアンナというフィンランド女が今あすこの乳母に傭われているので自分も
知りあいであり、また、よくこの家の傍を通るのを見かけもするし、日曜には必ず教会へ....
「青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
三時間おくれてしまう。たとえば私が出かけようとして身支度ととのえているところへ、
知りあいの隠居ジイサンなどがやってきて、ほらごらんよ、うちの孟宗でこんなタバコ入....
「アンゴウ」より 著者:坂口安吾
で研究旅行にでかけることも屡々だった。それはどの親しさだから、お互に生活の内幕も
知りあい、友人もほゞ共通していたが、さて、ふりかえると、趣味上の友人は二人だけで....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
るなぞとは考えてもみなかった。そのときすでに、熱海中心街は火の海につつまれ、私の
知りあいの二三の家もちょうど焼け落ちたころであった。 私は六時半に散歩にでた。....
「行雲流水」より 著者:坂口安吾
ム。よろし。拙僧が取り調べてあげるから、オカミサンも一緒にきてごらん」 和尚は
知りあいの歯科医を訪ねた。歯科医は、歯をひねくりまわしていたが、 「どうも、見当....
「日本文化私観」より 著者:坂口安吾
渡しながら、汝等よく見物に来てくれた、面白かったであろう。又、明晩も一そう沢山の
知りあいを連れて見においで、という意味のことを喋って、終りとなるのである。何がた....
「勉強記」より 著者:坂口安吾
なんでいたが、或る日、再び元気になった。というのは、フランス帰りの放浪画家とふと
知りあいになったからで、この画家の話によると、巴里まで辿りつきさえすれば、あとは....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
ことを言っていた。せつ子は「放二さん」となれなれしく呼んで、いかにも幼い時からの
知りあいという風であったが、長平は人の私事をセンサクしないタチだから、そこまでし....
「無毛談」より 著者:坂口安吾
。二十五から五十まで。みろ、みんな、一しょじゃないか。 然し、先日、街で三人の
知りあいのパンパン嬢にあい、ゴハンたべさして、と云うので、食堂へ行く。パンパン嬢....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
校時代、元子は年少政子を特殊な愛情でいたわる親しい関係にあったために兄の周信とも
知りあい、彼の巧妙な口説のトリコとなって一時は身も心もささげたことがあった。愚か....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
なかで、人間性のもっとも高貴な資性をあまり失っていません。はじめ捕鯨船の甲板上で
知りあい、この町で失業しているのを見つけて、さっそく僕の計画を助けてもらおうとお....