知識人[語句情報] »
知識人
「知識人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
知識人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「乞食学生」より 著者:太宰治
本君は、てれているんだ。君の、おくめんも無い感激振りに辟易《へきえき》したんだ。
知識人のデリカシイなんだよ。」 「古い型のね。」佐伯は低く附け加えた。 「乾杯し....
「虚構の春」より 著者:太宰治
す。鎌倉の海に薬品を呑んで飛びこみました。言い忘れましたが、この女は、なかなかの
知識人で、似顔絵がたいへん巧《うま》かった。心が高潔だったので、実物よりも何層倍....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
た。日本も満州事変を契機として、この革新即ち昭和維新期に入ったのであるが、多くの
知識人は依然として内心では自由主義にあこがれ、また口に自由主義を非難する人々も多....
「十五年間」より 著者:太宰治
明し去るのも、あんまりいい気なもののように思われる。それは私たちの年代の、日本の
知識人全部の問題かも知れない。私のこれまでの作品ことごとくを挙げて答えてもなお足....
「正義と微笑」より 著者:太宰治
前は、すこし有名な人だったらしい。アメリカの大学を出て、クリスチャンで、当時の新
知識人だったらしい。政治家というよりは、実業家と言ったほうがいいだろう。晩年に政....
「探偵小説とは」より 著者:坂口安吾
なかったのだ。 元来、推理小説は、高度のパズルの遊戯であるから、各方面の最高の
知識人に理知的な高級娯楽として愛好されるのが自然であって、最も高級な読者のあるべ....
「ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
全寺院が二三名ずつの浮浪児を育てる里子運動が起っているというが、未開時代に僧侶が
知識人の代表的なものであった時と異り、今日の僧侶は特に
知識人でも教育者でもなく、....
「探偵小説を截る」より 著者:坂口安吾
、お手本のクダラナサを疑ることなど毛筋ほどもないのである。 私は本格探偵小説が
知識人にうけいれられぬ原因の最大のものは、その形式のマンネリズムにあると信ずる。....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
が少しもなかった。その青白い皮膚の色と、つめたい、鋭い眼の光とは、むしろ神経質な
知識人を思わせ、また一方では、勝ち気で、ねばっこい、残忍な実務家を思わせた。次郎....
「いわゆる「反省」は我々を救うか」より 著者:岸田国士
」をしてみようというのだから。 云うまでもなく、自己解剖、自己批判は、時として
知識人の好みにかなつた一種の精神的遊戯である。そして、この遊戯は、それが遊戯であ....
「決闘」より 著者:神西清
出して、「あの聡明極まる男のことを、君はなんてことを言う! 吾人の親友、矜りある
知識人を君は土方にするというのか!」 「なまじっか矜りがあって反抗でもしたら、そ....
「髪」より 著者:織田作之助
ロリと私の頭髪を見て、この頃そういう髪の型が流行しているらしいが、流行を追うのは
知識人らしくないと言った。私はいやこんな頭など少しも流行していませんよ、むしろ流....
「東京文壇に与う」より 著者:織田作之助
って、しかも、どれをも信じまいとする心理主義から来る不安を、深刻がることを、若き
知識人の特権だと思っているような東京に三年も居れば、いい加減、故郷の感覚がなつか....
「妻」より 著者:神西清
で、片田舎の野育ちで、礼儀も何も忘れました。けれど皆さん、私はやはり今でもその、
知識人なんで、真面目なところ、話相手のないのはつらいものですなあ。」 まず冷し....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ではなく、また多くの人はそんな力は持っていない。西洋人の軍事学の常識に比し、日本
知識人のそれはあまりに劣っている。ドイツの中産以上の家庭には通常、ヒンデンブルグ....