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「知識階級〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

知識階級の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
片信」より 著者:有島武郎
原動力、社会|矯正《きょうせい》の規矩《きく》標準をもってみずから任じていた中流知識階級の人道主義者」を三種類に分け、その第三の範囲に、僕を繰り入れている。その....
広津氏に答う」より 著者:有島武郎
るようだ。ロシアの民衆が無智の惰眠をむさぼっていたころに、いわゆる、ブルジョアの知識階級の青年男女が、あらゆる困難を排して、民衆の蒙を啓《ひら》くにつとめた。こ....
想片」より 著者:有島武郎
となりうるのだ。しからば現在においてどうすればその衝動は醇化されうるであろうか。知識階級の人が長く養われたブルジョア文化教養をもって、その境界に到達することがで....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ある自由主義の信条に基づく新しいヨーロッパの連合体制を採ろう」というのが、英国の知識階級の世論だと言われております。ドイツ側はどうでありましたか。たしか去年の秋....
自叙伝」より 著者:大杉栄
、二度目の『近代思想』を止すと同時に、僕は一種の自暴自棄に陥っていた。先きに僕は知識階級の間に宣伝することのほとんど無駄なことを悟って、哲学や科学や文学の仮面の....
渾沌未分」より 著者:岡本かの子
と貝原は再び儀式的の掛け合いのように念を押して、 「小初先生。世の中には、相当な知識階級の女でも、何か資金の都合のため、人の世話になるという手があります。先生を....
食魔」より 著者:岡本かの子
つ二人の交際は、縄のように絡み合い段々その結ぼれを深めた。正常な教養を持つ世間の知識階級に対し、脅威を感ずるが故に、睥睨しようとする職人上りで頭が高い壮年者と青....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
界の形勢に放って、いつも豊富な意見を蓄えていた。求められれば遠慮なくそれを故国の知識階級へ向けて発表した。この点ジャーナリストから重宝がられた。任官上の不満は、....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
考えると可笑いくらい。なにしろ、芝居なぞというものは町人や職人が見るもので、所謂知識階級の人たちは立ち寄らないことになっていたのですから、今日とは万事が違います....
カンカン虫殺人事件」より 著者:大阪圭吉
重を着けて沈めたんさ。犯人の頭脳のレベルは決して高いものではないね。まあ九分九厘知識階級の人間でない事は確かだ。だが、推理を起すに当っては、やはり充分な注意を払....
ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
と数が少いからかい」 「いや、そうじゃない。今殺された五百万人の中には、あの国の知識階級の大部分がふくまれでいたんだ。一度に、知識階級の大部分を失ったことは、た....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
憶しているだけでは、だいぶ遠慮がちになってきてはいるが、それでも今日なお、諸君が知識階級に属していて、礼儀を知らない無頼の徒でないかぎりは、すべての家庭は諸君の....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
鹿な」 「君がかい」 「まさか本気じゃあるまいね、ブリスバーン君」 「いやしくも知識階級の男子として、そんな馬鹿な」 こういったような言葉が同時に、ブリスバー....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
る毀誉褒貶はまちまちで、在来の芝居を一途に荒唐無稽と罵っていたその当時のいわゆる知識階級と一部の半可通とは、今後の演劇は当然こうならなければならないもののように....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
府と議会の関係は甚だしく兵備を掣肘する。英国側の宣伝に完全に迷わされていた。日本知識階級は開戦頃の同盟側の軍備は連合側より遥かに優越していたように思っていた人が....