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知足
「知足〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
知足の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「津軽の虫の巣」より 著者:宮本百合子
たばかりに、不愍にも船頭もろとも欠所遠嶋仰せつけられたという、驚くべき例もある。
知足院の隆光とやらいう怪僧がまんまと大御台様を始め大奥ぐるみけれんに掛けて非道の....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
年十一月二十二日に、七十一歳で歿したものとして推算したのである。 小島成斎名は
知足、字は子節、初め静斎と号した。通称は五一である。※斎の門下で善書を以て聞えた....
「ほととぎす」より 著者:堀辰雄
くなってから、道綱の車が帰ってきた。 なんでもその祭の帰りぎわ、混雑をきわめた
知足院のあたりで道綱の車は一台の小ざっぱりとした女車のうしろに続き出したので、そ....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
男の声が、屈託もなさそうに聞こえてきた。 「問題は非常に簡単なのだよ。小慾にあり
知足にあるのさ。なるほど、今は生活にくい浮世だ。戦い取ろう、搾り取ろうと、誰も彼....
「血ぬられた懐刀」より 著者:国枝史郎
。栄華には栄華の陰影として、不安なものがあるものだ。人の本当の幸福は、小慾にあり
知足にある」 これが秋元の心持であった。従って伏見桃山の栄華や、聚楽の豪奢に対....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
重辰 露の身の島の乞食と黒みはて 翁 次第にさぶき明暮の風
知足 是は『千鳥掛集』の一聯であった。流人は伊豆の島では自活が本則であった故に....