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短命
「短命〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
短命の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
に、太陽と太陰の合の場合、ことに太陰が太陽に近よりつつあるときに生れた子は虚弱で
短命である。この厄運は他の星の有利な位置によって幾分か緩和されることはあるが、結....
「黄鳥の嘆き」より 著者:甲賀三郎
は、彼の亡き後に妻が頼って行くものが出来たという事にあるのだ。彼は飽くまで自分を
短命なものと信じている。 朝子さんの献身的態度にも敬服する他はない。流石は公家....
「死生」より 著者:幸徳秋水
の差こそあれ、其人々の心がけ次第で、決して為し難いことではないのである。 不幸
短命にして病死しても、正岡子規君や清沢満之君の如く、餓死しても伯夷や杜少陵の如く....
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
お治めになりました。すなわち第二代、綏靖天皇さまでいらっしゃいます。 天皇はご
短命で、おん年四十五でお隠れになりました。 赤い盾、黒い盾 一 ....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
ないか、と。しかし彼等は、スティヴンスンがそうであった様に、絶えざる病苦によって
短命の予覚に脅され通しではなかったのである。 小説《ロマンス》とは circu....
「映画雑感(Ⅳ)」より 著者:寺田寅彦
保存期間が延長されない限りいくら長くても数十年を越えることはむつかしい。こういう
短命なものを批評するのと、彫刻や油絵のような長持ちのするものを批評するのとでは、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
せて、思う存分の腕を揮って後、その秀吉よりも一足先にこの世を去った。四十八歳では
短命の方ですが――自己の生命を不朽に残して、形態の英雄秀吉よりも一足お先へ行って....
「死刑の前」より 著者:幸徳秋水
れ、その人びとの心がけ次第で、けっしてなしがたいことではないのである。 不幸、
短命にして病死しても、正岡子規君や清沢満之君のごとく、餓しても伯夷や杜少陵のごと....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
と仰ッしゃるか――それは漸く一|年余り私が三十四|歳の時でございました。まことに
短命な、つまらない一|生涯でありました。 でも、今から考えれば、私にはこれでも....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
年といえば、教会堂ではまだ青年であるが、人家ではもう老年である。人間の住居は人の
短命にあやかり、神の住居は神の永生にあやかるものらしい。
郵便配達夫はその破屋....
「スポーツ・文学・政治」より 著者:坂口安吾
本義だ。そうなると、今度は選手の寿命が問題だがね。大体スピード選手は不健康だし、
短命だ。一種の犠牲者だね。しかし一国の文化が興るのにはどうしてもこういう犠牲者が....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
ひダイヴィングを見物して、健康児童になりたまえ。 「しかし、ダイヴィングの選手は
短命でしょうな。長生きしねえだろうなア」 と云って、同行の中戸川宗一がしきりに....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
もかつてはあなた方と同様に、中村屋のためによく働きよく忍んでくれたのですが、不幸
短命にして今日の中村屋を見ることができず、私どもももはや何をもってしても報ゆる道....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
縮むように思いました。 けれども今になって、詰まらぬことは申しますまい。割合に
短命だった一生に、兄はあれだけの仕事をせられたので、それが永久に残るのだと思えば....
「妖怪学」より 著者:井上円了
によらざるはなし。有楽町と称する町あれども、有苦町など呼ぶ町なし。永代橋あれども
短命橋なし。学校にも、明倫学校、積善学校あれども、不善学校、不徳学校などはなきな....