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「短小〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

短小の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
川中島合戦」より 著者:菊池寛
謙信は、川中島の一騎討などから考えるとどんな偉丈夫かと思われるが、「輝虎、体短小にして左脛に気腫あり、攣筋なり」と云うから、小男で少しびっこと云うわけである....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
かと兢々として心細げに横たわるのみ。 「陸軍はもう平壌を陥したかもしれないね」と短小|精悍とも言いつべき一少尉は頬杖つきたるまま一座を見回したり。「しかるにこっ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
んだお地蔵様であることも、推察するに難くないことであります。 肥大なる与八と、短小なる米友が打連れて歩くところは、当人たちは至極無事のつもりだけれど、他目《よ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
に好しといえども、七宝の瓶《かめ》に糞を盛り、汚穢《おわい》堪うべからず、この人短小といえども、智慧錬金のごとく、煩悩の習久しく尽き、生死苦余すなし、護法の故に....
十二支考」より 著者:南方熊楠
これを飼いて豕とし温和なること羊のごとくなる。身長三フィートばかりの小獣でその牙短小といえども至って尖《とが》り、かつ両刃あり怖ろしい傷を付ける。五十|乃至《な....
京都のごりの茶漬け」より 著者:北大路魯山人
一寸以上に大きくならぬようである。それが証拠に、小さなくせに卵を持っている。身は短小なれど非常に美味いさかなである。 京都の川肴料理では、赤だし(味噌汁)椀に....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
今日は見せよう。待っておるぞ」 先に立って、輝政は奥へかくれる。五尺に足らない短小なうしろ姿が、白鷺城いっぱいに大きく見えた。 真っ暗だ。――開かずの間とい....