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短尺
「短尺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
短尺の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「年末の一日」より 著者:芥川竜之介
車は割り合いにこまなかった。K君は外套《がいとう》の襟を立てたまま、この頃先生の
短尺を一枚やっと手に入れた話などをしていた。
すると富士前を通り越した頃、電車....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
、彼はそれを恐れた。古入道の彼としては、むしろそれを愚かしいとも思った。 色紙
短尺に歌を書くよりほかには能のない、又は※《おいかけ》をつけて胡※《やなぐい》を....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
に詠まれた笹竹は、きょうから家々の上にたかく立てられて、五色にいろどられた色紙や
短尺が夜風にゆるくながれているのは、いつもの七夕の夜と変らなかったが、今年は残暑....
「活動写真」より 著者:淡島寒月
のエヂソン会社に依って我が国へ輸入された事があった。これは蓄音機の関係から、総て
短尺物で、「ドラマ」を主としていて、今日流行しているような長いものはなかったが、....
「叔父と甥と」より 著者:岡本綺堂
、なかなかにいい尽すべくもあらず。小林蹴月君も訃音におどろかされて駈け付け、左の
短尺を霊前に供えられる。 今頃は三途の秋のスケッチか 蹴月 書きさしの墨絵の月....