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「短筒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

短筒の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
上に小石一つも目に入らない。 「お蘭――刀を出せ、いや、鉄砲を、いや、用意のあの短筒《たんづつ》を持参いたせ――」 今までの、内に向いての言葉は拙い駄洒落《だ....
松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
ませんから圖書はこれは迚も敵わんと心得て、卑怯にも鞍の前輪に付けて参った種が島の短筒に火縄を附けたのを取出して指向けました。山三郎も斯く有らんと存じて予て用意し....
丹下左膳」より 著者:林不忘
洩れて、一同、期せずして銃声の方を見やると――。 南蛮渡来《なんばんとらい》の短筒《たんづつ》を擬した白い右手をまっすぐに伸ばして、その袖口を左手でおさえた女....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
ながらも、今は褒めている場合でない。重い溜息を吐くばかりであった。 「二尺八寸の短筒ながらこの素晴らしい威力はどうだ! 携帯に便、外見は上品、有難い獲物を手に入....