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「短見〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

短見の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ヰタ・セクスアリス」より 著者:森鴎外
ion は sensation だろう。しかしそういうのは、新聞経営者として実に短見ではあるまいか。僕の利害は言わない。新聞社の利害を言うのだ。それよりは黙って....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
作家の芸術とは、そういう装いにあり、それを装いであるが故に嘘だとするのは私たちの短見なのだ。」そして、その装いのため一種の「絵中の女」となっている婦人作家の女た....
婦人作家」より 著者:宮本百合子
家の芸術とは、そういう装いになり、それを装いであるが故に嘘だとするのは、私たちの短見なのだ。」そしてそのような装いをもって一種の「絵の中の女」となっている婦人作....
婦人改造の基礎的考察」より 著者:与謝野晶子
と思います。あるいはこれは私が「母性の国庫保護説」を主張される女史たちに対して「短見者流」という評語を加えたることに由って憤激されたのかも知れませんが、女史たち....
三木清を憶う」より 著者:豊島与志雄
てそうなったが、然し、これは別に驚くほどのことでもない。なぜなら、これより少しく短見的ではあるが、時勢にうとい私でさえ、砂糖砂糖と騒がれてる頃、今に砂糖時代は過....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
って」いた――それも、野心からとも言えないほどのものだった。それほど彼らの野心は短見浅慮で、直接の利益と再選との範囲を出でなかった。彼らは新しい社会を信ずるよう....
学生と教養」より 著者:倉田百三
ある。 倫理学を迂遠であり、机上の空論であるとして軽視するのはただ目先きだけの短見にすぎない。真に社会に善事を成さんとする志有る者は軽忽に実行運動に加わる前に....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
が珠玉を聯ねて編み成されている。多少作り事の嫌いがあると疑うものがあれば、それは短見であろう。試にその珠玉の一つを取って透して見れば、人はその多彩に驚かされるに....
日記」より 著者:宮本百合子
相とは遙に異ったものである場合、自分が見損ったと云うことは、見そこなう自分の愚、短見を自覚したと云うことだ。非難、失望は、反省となって自分にも反って来る。けれど....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
の伸長、国威の宣揚である。極端な例を挙げれば、醜業婦の渡航を国辱である如く騒ぐは短見者流の島国的愛国論であって、醜業婦の行く処必ず日本の商品を伴い日本の商業を発....
「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
てこれを鎮定せねばならぬ場合も少くはなかった。所謂征夷の軍これである。これが為に短見なる史家をして、時としては我が国また掠奪的国家の一つであるかの如く思わしめる....
地異印象記」より 著者:和辻哲郎
理として当然のこととも言えるであろう。しかしそれが油断から出た狼狽をなすのは再び短見を繰り返すことになろう。次回の関東の大震は早くも数十年後でなくては起こるまい....