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短評
「短評〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
短評の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「現代日本の開化」より 著者:夏目漱石
ばしていただきたいと頼んでおきました。その結果として冒頭だか序論だかに私の演説の
短評を試みられたのはもともと私の注文から出た事ではなはだありがたいには違ないけれ....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
「カーライルの事なら、みんなが立ってても平気だったかも知れませんよ」と寒月君が
短評を試みた。
「親切の方の自覚心はまあいいがね」と独仙君は進行する。「自覚心が....
「夏目漱石先生の追憶」より 著者:寺田寅彦
れを持って先生を訪問して見てもらった。その次に行った時に返してもらった句稿には、
短評や類句を書き入れたり、添削したりして、その中の二三の句の頭に○や○○が付いて....
「文芸時評」より 著者:宮本百合子
」は戦いを暗い方から描いたもの、「明治元年」は明るい方から書いたものという意味の
短評をしていられた。 「勝沼戦記」は伏見鳥羽の戦いに敗れて落ちめになってからの近....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
物に尽きるのではない。報道的な部分の外に新聞は、あからさまに解釈的な部分、論説・
短評・解説等々――を有っている*。だから仮にどれ程報道物化されても、新聞は終局に....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
ではない。そして又、あまり長く書くと必ず筆者が判るのだ。 だがこうした断片的な
短評が何も無記名乃至匿名批評の本領でもなければ理想でもない。批評者が主観的でなく....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
地方版のような、読者にとって不快で退屈で迷惑な競争の愚や、学芸方面では匿名評論や
短評の問題も面白いが、それは省略するとして、言論の自由の退潮は雑誌界に就いて特有....
「待呆け議会風景」より 著者:宮本百合子
での彌次の秀逸は誰のどれという茶話も出るかもしれない。彌次というものを、庶民的な
短評の形、川柳、落首以前のものとして考えれば、その手裏剣めいた効果、意味、悉く否....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
すためにいきおいそういう細かしきことになったのである。 本書で試みた一首一首の
短評中には、先師ほか諸学者の結論が融込んでいること無論であるが、つまりは私の一家....
「徒然草の鑑賞」より 著者:寺田寅彦
であろう。 色を説いた著者はまた第二百十七段で蓄財者の心理を記述しこれに対する
短評を試みている。引用された大福長者の言葉は現代の百万長者でもおそらく云うことで....
「帝展を見ざるの記」より 著者:寺田寅彦
、おそらくこういう感じを抱いて洋画の方へ移って行くに相違ない。新聞雑誌に現われる
短評などにも随分こういう心持をそのままに云い表わしたのが多いように見える。それで....
「日記」より 著者:宮本百合子
わずには居られないものだ。 倉田百三氏の「布施太子入山」を、一寸した、皮肉的な
短評でかたづけて居る。 ものの価値はああ云う風に断ずべきではない。 淋しい、....
「マリ・デル」より 著者:神西清
暮している自分の小さな娘のことを思い浮べる。……彼女にとっては見物や花束や新聞の
短評や贔負の人々よりも、この子供の方がよっぽど大切だった。子供のことなら夜明けま....