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短身
「短身〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
短身の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「寛永相合傘」より 著者:林不忘
兵衛、傘がない。 「相合傘と行こう。」 「よかろう。」 というので、長身瘠躯に
短身矮躯《たんしんわいく》、ひとしく無骨者の両人、一本の蛇の目を両方から挾んで、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
湯の中で身体《からだ》をこすっています。 さてまた、一方の湯槽《ゆぶね》の隅に
短身と裸背を立てかけた弁信は、果して滑らかな舌が連続的に鳴り出して来ました、 「....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
て、この意気地ない有様は何事。 それでは、宇治山田の米友の槍の手並と、その矮躯
短身《わいくたんしん》のうちにひそむ非凡の怪力《かいりき》を知って、それに怖れを....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。
田山白雲は、曾《かつ》て何かの時の戯れに、「一寸丹心」と書くべきを、「一寸
短身三尺剣」という戯画を描いて、極めて矮躯
短身の壮士に、図抜けて長い刀を差させた....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
ッ! やッ! と叫ぶ劉、長い腕をぶんまわしのごとく揮《ふる》って、黒毛をなびかせ
短身を躍らせているようすが、栗のいががはじき返っているよう――。
まるでたたき....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
をすれば猶更附上り、其の年の九月になりました所、益々多助を悪みます。多助も色白で
短身な、温順しい好い男でございますが、田舎稼ぎを致しますからじゝむさく、家にとて....
「ばけものばなし」より 著者:岸田劉生
考えよう。 ともかく一つ目の味は、へんに生きたようなきびのわるいところにある。
短身で、頭がひどく大きく、色は白く、口があかい。こういう奴はどこかにいそうな感じ....
「三国志」より 著者:吉川英治
案じあるな」と、いった者がある。 見れば、その人は、背丈五尺そこそこしかなく、
短身|長臂、おまけに、鼻はひしげ、歯は出ッ歯で、額は青龍刀みたいに広くて生えぎわ....