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矮樹
「矮樹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
矮樹の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「映画時代」より 著者:寺田寅彦
眼前に現われる。ジラフの奇妙な足取りはそれ自身にもおもしろいが、その背景の珍しい
矮樹林《わいじゅりん》によって始めてこの動物の全生命が見られる。驚いて川に飛び込....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
すが、このヤポランジイの葉だけは、仰言られるまでいっこうに気がつきませんでした」
矮樹ヤポランジイの枝に、二つの花が咲いた。すなわち、最も嫌疑の稀薄だった、旗太郎....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
きつけるため、永久に育ち得ないそのままの姿で立っているような、低くて節くれ立った
矮樹《わいじゅ》の群であった。
誰の姿も見えなかったが、誰にともなく手をあげて....
「伸子」より 著者:宮本百合子
って、子供の時から知己であった。列車は那須野ヶ原にさしかかった。一面若葉をつけた
矮樹林《わいじゅりん》の間を、汽車は走った。それらは、緑の波のように、列車の左右....
「宝に食われる」より 著者:宮本百合子
び》というのだろう、白い、房々した、振ったら珊々と変に鳴りそうな鈴形小花をつけた
矮樹の繁みとで独特な美に満ちている公園を飽かず歩き廻った。三月末から四月五六日頃....