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矯正
「矯正〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
矯正の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
の部屋《へや》に閉じこもってすぐ大体を読んで見た。後屈症は外科手術を施して位置|
矯正《きょうせい》をする事によって、内膜炎は内膜炎を抉掻《けっそう》する事によっ....
「片信」より 著者:有島武郎
ない。
堺氏は「およそ社会の中堅をもってみずから任じ、社会救済の原動力、社会|
矯正《きょうせい》の規矩《きく》標準をもってみずから任じていた中流知識階級の人道....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
文化文政時代から天保初年が尤も盛りで、水野閣老の天保改革の際に、奢侈《しゃし》を
矯正する趣意から武家町人らの百姓地に住むことが禁止された。自宅のほかに「寮」すな....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
母に叱られて殴られたこともやはり前に言った。 父はそれを非常に心配して、「吃音
矯正」というような薬を本の広告で見ると、きっとそれを買って僕にためして見た。が、....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
瓦を投げ出して往来の人を脅すというのであるから、とても尋常一様の懲戒法では彼らを
矯正する見込みはない。したがって、教師の側でも非常手段として、引廻し其の他の厳刑....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
するような人であっては、殆ど何事も為し得ない。そうした場合には、右の人物の悪癖の
矯正に手間どれて、剰すところが幾何もないことになる。くどいようだが、われ等の求む....
「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
、一方はぜんぜん悪であって、もう一方はやはり昔のままのヘンリー・ジーキルで、その
矯正や改善はとても見込みがないと私がとうに知っているあの不調和な混合体なのであっ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
である。 彼の叔母とその夫はその残酷の行為に対して、子供が非常に強情であるのを
矯正するがためであったと弁解した。そうして、彼は半気ちがいのような片意地者であっ....
「博物誌」より 著者:岸田国士
「いやだ」と言って、車を外してしまいはせぬかと思う。 どうして、どうして。彼は
矯正帽でもかぶるように、その大きな頭を上げ下げして、素直にあとすさりをしながら、....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
と同時に、精神的な面からも、なかなか面白い研究ができ、その結果を応用すれば、声の
矯正は意外に捗るのではないかという期待をもっています。早い話が、明治時代までは、....
「笑について」より 著者:岸田国士
つまり笑いです。それは笑いは、つまり喜劇は社会生活における硬ばりと中心はずれとを
矯正し、抑えようとする人類の意思の現れであるからであります。健全な社会とは喜劇を....
「鰻に呪われた男」より 著者:岡本綺堂
いませんが、やはり神経性の病気であろうということでございます。それを子供の時代に
矯正すれば格別、成人してしまうとなかなか癒りかねるものだと申します。 それから....
「天衣無縫」より 著者:織田作之助
この私の欲眼で見たって、――いや、止そう。私だってちょっとも綺麗じゃない。歯列を
矯正したら、まだいくらか見られる、――いいえ、どっちみち私は醜女、しこめです。だ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
済事業が往々無用の徒労に終るを遺憾とし、自ら感化院を創めて不良少年の陶冶や罪人の
矯正をしようという計画を立てた事もあった。 無論書斎の空想で、実行する意があっ....
「融和促進」より 著者:喜田貞吉
たがってその娘たるものは、必ずまずその暖かい同情に動かされて、そのひがんだ性格を
矯正すべく、修養するところがなければなりません。これが改善であります。内容の充実....