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石
「石〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
石の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
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セセッション風に出来上った病院。少年はこちらから歩み寄り、
石の階段を登って行《ゆ》く、しかし戸の中へはいったと思うと、すぐにまた階段を下《....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
ちも甚だ都会じみていない。その上|五分刈《ごぶが》りに刈りこんだ頭は、ほとんど岩
石のように丈夫そうである。彼は昔ある対校試合に、左の臂《ひじ》を挫《くじ》きなが....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
ぼ》っていた内藤三左衛門《ないとうさんざえもん》の推薦で、新知《しんち》百五十|
石《こく》に召し出されたのであった。
ところが寛文《かんぶん》七年の春、家中《....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
|浅野内匠頭《あさのたくみのかみ》家来、当時|細川家《ほそかわけ》に御預り中の大
石内蔵助良雄《おおいしくらのすけよしかつ》は、その障子を後《うしろ》にして、端然....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
記者はやはり午後八時前後、黄塵を沾《うるお》した雨の中に帽子をかぶらぬ男が一人、
石人
石馬《せきじんせきば》の列をなした十三陵《じゅうさんりょう》の大道《だいどう....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
った二階の窓は、急にまっ暗になってしまいました。と同時に不思議な香の匂が、町の敷
石にも滲みる程、どこからか静に漂って来ました。 四 その時あの印度人....
「飯田蛇笏」より 著者:芥川竜之介
或木曜日の晩、漱
石先生の処へ遊びに行っていたら、何かの拍子に赤木桁平が頻に蛇笏を褒めはじめた。当....
「狂女」より 著者:秋田滋
この町にも普魯西の兵隊が攻めて来た。 僕はそれを昨日のことのように覚えている。
石が凍って割れるような寒い日のことだった。痛風がおきて僕自身も身動きが出来なかっ....
「墓」より 著者:秋田滋
、ボネエ将軍路のほうを指して、一目散に駈けて行ったかと思うと、トモアゾン夫人の墓
石のそばのところで、ピタリと停ってしまった。そこで、墓番は用心に用心をして歩いて....
「初雪」より 著者:秋田滋
ディーにあるその屋敷へ連れて行った。それは、鬱蒼と茂った老樹にぐるりを囲まれた、
石造りの宏壮な建物だった。正面には、見上げるような樅の木叢がたちはだかっていて、....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
い出されて無熱池に放されたるように我身ながら快よく思われて、造化広大の恩人も木も
石も金もともに燬くるかと疑わるる炎暑の候にまたかくの如く無尽の涼味を貯えて人の取....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
を並べた、大きなギリシャ式の建物がある。戸を開けて這入ると、玄関の正面には大きな
石の廻り階段があって、その左右に室がある。室には、棚に書物あり、机の上には雑誌あ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
のでる場所も多いし、うす暗い時刻につきものの迷信もあまたある。流星がとぶのも、隕
石がひらめくのも、この谷間では国じゅうのどこよりも頻繁だし、悪夢の魔女は九人の供....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
きをする獣を怯えさせながら夜が明けるまで馳け※った。――女房はまた女房で、戸口の
石のうえにべッたり腰をついたまま、朝になるまで、おいおい泣いていた。 子供はと....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
下へ出かけて行きました。三人が村を出た時は、まだ河の流れに朝霧がかかって、河原の
石の上には霜が真白に下りていました。 「今日も、はあお天気になるべいてや。」 と....