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石人
「石人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
石人の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
記者はやはり午後八時前後、黄塵を沾《うるお》した雨の中に帽子をかぶらぬ男が一人、
石人石馬《せきじんせきば》の列をなした十三陵《じゅうさんりょう》の大道《だいどう....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
南宋の淳煕三年金国へ往った大使の紀行『北轅録』にも〈趙州に至る、道光武廟を経て二
石人あり、首路に横たわる、俗に伝う、光武河を渡らんと欲し、二人餉を致す、その蹤を....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
か》しくなるよ。おや、なんてえ滑《すべ》っこい肌だろう」
この、疲れをしらない
石人のような頑健さ。時々ケティは弱いケルミッシュの生杖《いきづえ》になっていた。....
「「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:作者不詳
で少将はなさけない、うらめしい人とは思って歩く気にもならないで居られたけれ共|流
石人目も空恐しいので出された文をふところに入れて歩き出されたけれ共どうかんがえて....
「帝展を見ざるの記」より 著者:寺田寅彦
の「湯女」などがある。それから少し方面はちがうがあまり評判のよくなかった芋銭の「
石人」などからも何事かを教えられた。まだ外にも数えてみれば存外あるかもしれない。....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
くる涙を禁じ得なかったのである。 悠々風景 中山陵や明の孝陵や
石人石獣をみたり、紅葉がなかなかきれいであった。 南京の街はなかなかいい町であ....
「三国志」より 著者:吉川英治
とは確実です。けれど江岸の磯から山と山の隘路にわたって、大小数千の石が、あたかも
石人のように積んであります。そこに立つと蕭殺たる風を生じ、鬼気肌に迫るものが覚え....
「思想議会たるを知れ」より 著者:戸坂潤
衆増税案となって、誰の目から見ても疑うべからざる姿を取って、現われて来たのだ。流
石人のよい国民達も、初めて国防費の過大ということが国民にとって何を意味するかに気....