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「石切り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

石切りの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
妖婆」より 著者:芥川竜之介
た。そこで皆一つ傘の下に雨をよけながら、積み上げた石と石との間をぬけて、ふだんは石切りが仕事をする所なのでしょう。石河岸の隅に張ってある蓆屋根《むしろやね》の下....
単独行」より 著者:加藤文太郎
入ってこれを登りました。今登ったところ、すなわち仏ノ尾と三ツヶ谷との中間の小山は石切りという山だそうです。この石切りを離れて三ツヶ谷に取付きます。ちょっと急です....
旅日記から」より 著者:寺田寅彦
かえて歩きまわっている。 四月七日 朝食後に上陸して九竜を見に行く。……海岸に石切り場がある。崖の風化した柔らかい岩の中に花崗石の大きな塊がはまっているのを火....
家なき子」より 著者:楠山正雄
ジャンチイイの石切り場 わたしたちはやがて人通りの多い往来へ出たが、歩いているあいだ親方はひ....
博物誌」より 著者:岸田国士
る大きな眼のようでもあり、どんより澱んだ沼の腫物のようでもある。 茫然として、石切り職人のように坐りこんだまま、彼女らは夕日に向って欠伸をする。 それから、....
楢ノ木大学士の野宿」より 著者:宮沢賢治
崗岩《かくせんかこうがん》」と つぶやきながらつくづくと あたりを見れば石切場、石切りたちも帰ったらしく 小さな笹《ささ》の小屋が一つ 淋《さび》しく隅《すみ》....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
のような小住宅が雑踏する巴里の郊外地帯《バンリュウ》を離れると間もなくブウレエの石切り場にさしかかる。コン吉がこの大震動の間から、そっと偵察の目を押し開けて眺む....
私本太平記」より 著者:吉川英治
きていた。 職とする仕事も、運輸だけではなく、魚貝の売買、塩の仲次ぎ、小酒屋、石切り、鍛冶、車造り、馬子、輿丁、瓦焼き、木挽き、船大工。――または酢売り、白粉....