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「石刻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

石刻の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
永日小品」より 著者:夏目漱石
いろいろな方角から寄せるのと集まって、静かに廻転し始めた。 坂の下には、大きな石刻《いしぼり》の獅子《しし》がある。全身灰色をしておった。尾の細い割に、鬣《た....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
って来たのである。以前小さな閻魔堂があったが、乞食の焚火から焼けてしまい、今は唯石刻の奪衣婆ばかり片膝立てゝ凄い顔をして居る。頬杖をついて居る幾基の静思菩薩、一....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
のですから、道庵先生は立ちよって、ためつ、すがめつ、石ぶりをながめていましたが、石刻の文字が磨滅してよく読み抜けないでいました。 すると、少し離れたところに、....
奥羽地方のシシ踊りと鹿供養」より 著者:喜田貞吉
て、文字なきマタギ等の刻したものであろう。そして同君の最近の通信によれば、同様の石刻が右の獅子が沢以外、他にも二ヶ所で発見されたという。これ以て右の推測に一層の....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
の百済観音は、ガンダーラ仏あるいはインド仏に似るよりも、むしろはるかに多く漢代の石刻画を思わせる。全体の気分も西域的ではない。すなわちガンダーラやインドの美術は....