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「石屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

石屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
げえねえ」と、亀吉は思わず叫んだ。「わっしはすっかり忘れていた。そうだ、そうだ。石屋の安の野郎の二代目だ。親分は覚えがいいな」 今から七、八年以前のことである....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
らないので、お豊は更にお紋の母と相談の上で、谷中まで出て行った。そこに住んでいる石屋職人の千吉というのはお豊の叔父にあたるので、彼女は仔細をあかして死骸の始末を....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
据え置くのも異なものであり、且は世間の信仰もあるまいという延光の意見で、深川寺の石屋松兵衛という者に頼みまして、一体の地蔵尊を作らせ、二年あまりも墓地の大銀杏の....
みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
屋へ帰って、敷石を奥へ入ると、酒の空樽、漬もの桶などがはみ出した、物置の戸口に、石屋が居て、コトコトと石を切る音が、先刻期待した小鳥の骨を敲くのと同一であった。....
悪獣篇」より 著者:泉鏡花
てさっしゃる事になって、今日はや奥さまがの、この切通しの崖を越えて、二つ目の浜の石屋が方へ行かれたげじゃ。 のう、先生様は先生様、また難有いお方として、浄財を....
幾度目かの最期」より 著者:久坂葉子
約証と破約の短い文章。これは前にかきました。それ等がはいっておりました。私は、宝石屋へまず寄りました。最初の家で、両方とも三千五百円だと云われたのです。一万円は....
家なき子」より 著者:楠山正雄
おまえが捨てられた地方の警察から、初めておまえがシャヴァノン村のバルブレンという石屋のうちに養われていることを聞いた。わたしはバルブレンを探して、今度その人から....
博物誌」より 著者:岸田国士
ず牛の背中と同じくらいまっすぐである。 ところで、今日、その天主堂の向うの端に石屋の連中が姿を現わした。 木の雄鶏はじっと彼らの方を眺めていると、そのとき急....
式部小路」より 著者:泉鏡花
、珍らしく俥を驕ると、道の順で、これが団子坂から三崎町、笠森の坂を向うへ上って、石屋の角でさ。谷中の墓地へ出たと思うと、向うから――お夏さん。 ちと柄がかわり....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
合に広いは情ない。私は国自慢をした覚えはなし、自慢どころか一体嫌いなんだけれど、石屋根の家が崖にごつごつは酷いや。そいつを話して従姉から先生を怨ませたい。」 ....
くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
君の報告せられた「蒲とクグ」(五九頁)によると、今でも山陰地方では、山子・木挽・石屋等に限って、叺様の藁縄製の袋を携帯しているが、旧皮屋部落の青年が、それを蒲で....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
。この地面に葬るものは、少々の金額を出だせば足れり。 埋葬場の前には必ず花屋と石屋あり。東京の谷中に異ならず。親戚、朋友ときどき埋葬場を訪い、墓所を掃除し花を....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
の雪のごときあり、あるいは敷くに野草の氈のごときあり。その山と海の間に高楼大廈、石屋瓦壁の櫛比せるありて、その勝景は、けだし南球中に傑出せるものならん。 南阿暁....
笑わない娘」より 著者:小川未明
。」と、両親は、人に話しました。 そのことが、ちょうど旅から入り込んでいた、宝石屋の耳に、はいりました。すると宝石屋は、ひざを打って喜んで、これは、一もうけで....
古事記」より 著者:太安万侶
た。そこでオモヒガネの神また多くの神たちの申されるには、「天のヤス河の河上の天の石屋《いわや》においでになるアメノヲハバリの神がよろしいでしよう。もしこの神でな....