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「石川島〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

石川島の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
党生活者」より 著者:小林多喜二
て何処で聞いてきたのか)帝国火薬の株はもと四円が今九円という倍加を示しているし、石川島造船は五円が二十五円という状態になって居り、弾丸製造に使うアンチモニーは二....
足迹」より 著者:徳田秋声
。そして蠣殻町の方へ入り込んでいる。村で同姓の知合いを、神田の鍛冶町に訪ねるか、石川島の会社の方へ出ている妻の弟を築地の家に訪ねるかした。時とすると横浜で商館の....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
駒井甚三郎でありました。前に甲府城の勤番支配であった駒井能登守、後にバッテーラで石川島から乗り出した駒井甚三郎であります。 あの時に、吉田寅次郎の二の舞だとい....
メーデーに歌う」より 著者:宮本百合子
すぎて、食糧輸送組合の血気な人々が、自分から脚の生えた米俵になってやってくる。「石川島」と大旗を立て整然とした男女の大部隊がつづいてくる。とりわけ元気に、赤旗を....
日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
にして、浜町、霊岸島、新堀から鉄砲洲に移って、百余艘の舟を焼いたがために、佃島、石川島に燃え移り、それから深川に移り、牛島、新田にまで往った。その火は翌日の辰の....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
してな、その帰り途でござった、浜御殿に近いところで、見慣れぬ西洋型のバッテーラが石川島の方へ波を切って行く、手前の舟がそれと擦《す》り違いざま、なにげなくバッテ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
がなにも申し上げることはございませんが、材料と手間がいかがでございます、いっそ、石川島でおやりになったらいかがでございますな」 「万事はあちらで相当に間に合わす....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
う》して見て行って下さい……それから、あの船を動かす機関ですが、これは、やっぱり石川島造船所へ伝手《つて》があって払下げてもらった品に、自分相当の工夫を加えてい....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
と決心したのは、一日の故ではありません。 彼は、これがために、この忙しい間を、石川島の造船所へ行ったり、相州の横須賀まで見学に出かけたりしましたが、駒井が時め....
堕落論」より 著者:坂口安吾
て人影はなく、ただ天地に露出する人の姿は日映屋上の十名程の一団のみであった。先ず石川島に焼夷弾の雨がふり、次の編隊が真上へくる。私は足の力が抜け去ることを意識し....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
とまともには受けきれねえような睦《むつま》じい仲なんで。……お静の父親の船宿は、石川島の人足寄場《にんそくよせば》と小さな堀をへだてて塀ずりあわせになっているん....
円太郎馬車」より 著者:正岡容
所囚人ヘ落語無料長演シ奇特千万ニ付キ、模範囚人苦心調製の七宝製大メダル一箇贈呈ス石川島監獄所主事 月 日猪熊秀範※ 橘家....
日和下駄」より 著者:永井荷風
及びその風景によって感興を発したらしく思われるものが尠《すくな》くなかった。全く石川島《いしかわじま》の工場を後《うしろ》にして幾艘となく帆柱を連ねて碇泊《てい....
武鑑譜」より 著者:服部之総
内務大臣陸軍中将従二位勲一等伯爵|山県有朋《やまがたありとも》を筆頭とし、監獄|石川島《いしかわじま》分署看守副長十等野口正義を末尾とするところの、当年の大日本....
深川の唄」より 著者:永井荷風
一向出発せずに豆腐屋のような鈴ばかり鳴《なら》し立てている櫓舟《ろぶね》に乗り、石川島《いしかわじま》を向うに望んで越前堀《えちぜんぼり》に添い、やがて、引汐《....