石州流[語句情報] » 石州流

「石州流〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

石州流の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
カズイスチカ」より 著者:森鴎外
通り抜けて、北向きの小部屋に這入《はい》って、煎茶《せんちゃ》を飲む。中年の頃、石州流の茶をしていたのが、晩年に国を去って東京に出た頃から碾茶《ひきちゃ》を止《....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
を凝らした茶室の中で、彼女の手前で茶をよばれたのは、分けても彼には好もしかった。石州流の作法によって造り上げられた庭園を、お露の案内で彷徨った時、夕月が梢に差し....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
ことが出来たように思って、昂然と胸を反らした。 泉州小泉の城主片桐貞昌は、茶道石州流の開祖として、船越吉勝、多賀左近と合せて、その頃の三宗匠と称えられた名誉の....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
あゝあゝ、持ってお出なさい。」 盆栽に見入って、振返りもなさいません。お父様は石州流のお茶をよくなさるけれど、書画には一向趣味をお持にならないのでした。 お....
妾宅」より 著者:永井荷風
薄暗い床《とこ》の間《ま》に、極彩色《ごくさいしき》の豊国《とよくに》の女姿が、石州流《せきしゅうりゅう》の生花《いけばな》のかげから、過ぎた時代の風俗を見せて....