石床[語句情報] » 石床

「石床〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

石床の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
太虚司法伝」より 著者:田中貢太郎
った。 「鬼になるか、よし、よし、では皆で三丈の鬼にしろ」 大異の体はそのまま石床の上へ横倒しにせられた。怪しい者たちは、その大異の体へそれぞれ両手をかけて搓....
手術」より 著者:小酒井不木
知の通り、手術室には、塵埃は至って少ないのですが、その時には、一つ一つの塵埃が、石床の上に落ちる音が聞えるかと思われるほど、静かになりました。やがて先生の手は少....
霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
き》が高鳴って、博士はもう一歩も前進をすることが出来なかったのである。 博士は石床《いしどこ》の上にかけて、化石《かせき》になったように動かなかった。それから....
見えざる人」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
ランス式の身振りをしてみせた。なぜといって、金筋の使丁の警衛する玄関口の真ん中の石床の上に、その巨人のような使丁の横柄にかまえた両足の間に、灰色の筋ばった足型が....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
叫びながらお艶は手を上げて、石壁の一点へ指を触れた。と、お艶の足の下、一間四方の石床が、音もなくスーと下へ下がった。今日のエレベーター、そういう仕掛けがあったの....
三国志」より 著者:吉川英治
徽の生活を床しく思った。架上には万巻の詩書経書を積み、窓外には松竹を植え、一方の石床には一鉢の秋蘭が薫り、また一面の琴がおいてある。 司馬徽は、玄徳の衣服が濡....