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石庭
「石庭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
石庭の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高台寺」より 著者:宮本百合子
? 大ざっぱに云って」 「或る点そう思う、私も」 全然反対の例にとれる龍安寺の
石庭のことなど喋りながら、彼等は真葛ケ原をぬけた。芝生の上はかなりの人出で、毛氈....
「旅愁」より 著者:横光利一
いて、それぞれ案内役の越尾に対い質問に熱心であった。やはり誰も問題にする龍安寺の
石庭に関することが多く、越尾は、近代庭園の専門家がひそかにその庭の石の間隔を計っ....
「日本文化私観」より 著者:坂口安吾
ヒネくれてみたところで、タカが知れていることを思い知らざるを得ない。 龍安寺の
石庭が何を表現しようとしているか。如何なる観念を結びつけようとしているか。タウト....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
し尽していたのである。この上は、まだ華雲殿の内かもしれぬと、諸侯ノ間、侍者ノ間、
石庭の曲廊までを探しあるいた。すると、小御所の控え廂に、ひとり寂然と坐っている女....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
会見にも、要心をおこたらなかったが、しかし会見は、定房ののぞみで、人交ぜもせず、
石庭ノ亭の一室でおこなわれた。 「ほ。……これはまた、大納言どのには、いたく老い....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
くして待っていたことであろう。未ノ刻、すぐその四人の早馬の使者は、北面の石ノ壺(
石庭か)へ通され、頼朝からじきじきに、合戦のもよう、洛中の実状など、質問があった....
「日本の庭」より 著者:室生犀星
おればいい、小さい市井の庭ならなお垣だけ見られるようにしたいと考えている。竜安寺
石庭の築地の塀があれらの虎の子渡しの石を抱いているのも、築地の塀が利かなかったら....