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「石斧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

石斧の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
誘惑」より 著者:芥川竜之介
見おろした山みち。山みちには月の光の中に石ころが一つ転がっている。石ころは次第に石斧《せきふ》に変り、それから又短剣に変り、最後にピストルに変ってしまう。しかし....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ち電は擲《なげう》つごとに持ち主の手に還った由で、人その形を模して守りとし、また石斧をトールの槌として辟邪《へきじゃ》の功ありとした(マレの『北方考古篇』五章。....
氷河期の怪人」より 著者:海野十三
くたちは、日本人さ」 「日本人? きいたことがないなあ」 怪人は首をかしげた。石斧をもったまま、手をヤヨイ号の残骸の方へのばし、 「あれは一体なんだ。大きな音....
十二支考」より 著者:南方熊楠
のだ。古ギリシアローマともにかかる石器を神物とし、今日西アフリカにおけるごとく、石斧に誓うた言をローマ人は決して違《たが》えず。契約に背《そむ》いた者あれば祝官....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
が――これは非常に骨の折れる労働であり、左手で木を抱きながら、一歩ごとに順次その石斧で刻目を作って、登るのである。その最初の枝に達するまで八十|呎《フィート》の....
周防石城山神籠石探検記」より 著者:喜田貞吉
にも例が多い。 石城神社に参拝して特別保護建造物たる社殿や木鉾、高麗狗、曲玉、石斧などの神宝・蔵品を一覧し、同行の有志に神籠石に関する卑見を演説して、田布施ま....
遠野物語」より 著者:柳田国男
のは技巧いささかもなく、ホウリョウのは模様なども巧なり。埴輪もここより出づ。また石斧石刀の類も出づ。蓮台野には蝦夷銭とて土にて銭の形をしたる径二寸ほどの物多く出....