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石橋山
「石橋山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
石橋山の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ません。当分は顔や手足がひりひりして、湯に入るにも困りましたよ」 「わたしも曾て
石橋山組打の図に俳句を書いてくれと頼まれて『真田股野くらがりの芒つかみけり』とい....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
草の上に捻じ伏せた。 「つかめえましたか」と、松吉は声をかけた。 「仕様がねえ。
石橋山の組討ちだ」と、半七は笑った。「だが、もう大丈夫。女だ、女だ」 半七と松....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
たらしく、寺町の闇は元の静けさにかえった。 「どうした」と、半七は声をかけた。「
石橋山の組討ちで、ちっとも判らねえ」 「大丈夫です」 それは庄太の声であった。....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
を感じた一人であるらしく、このごろは洲先神社に参詣することになった。洲先は頼朝が
石橋山の軍に負けて、安房へ落ちて来たときに初めて上陸したところで、おなじ源氏の流....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
菱川師宣《ひしかわもろのぶ》は、諸君のその三十五方里の間から生れました。源頼朝が
石橋山の合戦に武運|拙《つたな》く身を以て逃れて、諸君の国に頼って来た時に、諸君....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
いたのが、今度新しく建て直されて、十一月の一日に開場式を挙げたのである。狂言は「
石橋山」と「扇屋熊谷」と「遠山桜天保日記」とで、俳優は左団次一派と権十郎、それに....
「旅の旅の旅」より 著者:正岡子規
《ねぶかわ》近辺は蜜柑《みかん》の名所なり。 皮剥けば青けむり立つ蜜柑かな
石橋山の麓を過ぐ頼朝の隠れし処もかなたの山にありと人のいえど日已に傾むきかかれば....
「影」より 著者:岡本綺堂
登場人物――重兵衛。太吉。おつや。旅人。巡査。青年甲、乙。 現代。秋の夜。 相模国、
石橋山の古戦場に近き杉山の一部。うしろに小高き山を負いて、その裾の低地に藁葺きの....
「法然行伝」より 著者:中里介山
、津戸三郎為守《つのとのさぶろうためもり》は、生年十八歳の時、治承四年八月に頼朝
石橋山の合戦の時、武蔵の国から走《は》せまいり、安房《あわ》の国へも従い、その後....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
するか?」 であった。 「どうのこうのを言っているところでない。むかし頼朝公が
石橋山に破れて、海上を小舟で安房へと、落ちのびられたことなどにくらべれば、まだわ....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
知っている。詳しくは説かない。 ただここから読む人の手引にいうならば、この回「
石橋山」は、治承四年八月十七日から七日目のことである。頼朝と北条父子の合同でも、....