石火矢[語句情報] » 石火矢

「石火矢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

石火矢の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
坊の子供と、忘却の眠に沈んでいても、新たに水平へ現れた、我々の黒船《くろふね》の石火矢《いしびや》の音は、必ず古めかしい君等の夢を破る時があるに違いない。それま....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
をグイと後に倒して、なおも嘆息を続けた。 「ああ、今度は火精か※ すると、拳銃か石火矢かい。それとも、古臭いスナイドル銃か四十二|磅砲でも向けようという寸法かね....
島原の乱」より 著者:菊池寛
しめた処が、丁度平戸沖に阿蘭陀船が碇泊しているのを知った。直ちに廻送せしめ、城へ石火矢を放たせた。阿蘭陀は当時新教でカソリック教とは新旧の違いこそあれ同じ宗教の....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
人武士数十人異船へ乗り込みいよいよ打ち払いの由に相成り候。同夜、子の刻ごろより、石火矢数百|挺打ち放し候ところ、異船よりも数十挺打ち放し候えども地方へは届き申さ....