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石焼
「石焼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
石焼の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「南島譚」より 著者:中島敦
は、極上|鼈甲《べっこう》製の皿が天井迄高く積上げられている。彼は毎日海亀の脂や
石焼の仔豚や人魚の胎児や蝙蝠の仔の蒸焼《むしやき》などの美食に※《あ》いているの....
「環礁」より 著者:中島敦
ってお前はお前なのだ。銀杏の葉の散る神宮外苑をうそ寒く歩いていた時も、島民どもと
石焼のパンの実《み》にむしゃぶりついている時も、お前はいつもお前だ。少しも変りは....
「雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
ら、いずれの味品がよいか俄に断じきれない。 友釣りで釣ったばかりの鮎を、河原で
石焼きにした風味と、山女魚や岩魚を山径の傍らで俄作りの熊笹の串に刺し、塩をまぶし....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
はどこも変りがない。 「ここがいい」 やっと河原べりの傾斜を見つけて、彼は鮎の
石焼きみたいになって寝そべッた。二月の若い草が、石コロの間々に青かった。 「権三....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
牢、不浄門の裏の空地など、おもいおもいさがし廻った。 奉行所の西門前に、俗に、
石焼豆腐とよばれている「訴訟人休み茶屋」がある。 公事訴訟の手つづきやら、牢内....