石狩[語句情報] » 石狩

「石狩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

石狩の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
牛肉と馬鈴薯」より 著者:国木田独歩
先方は甘《うま》いことを話して聞かすんです。やれ自然《ネーチュール》がどうだの、石狩川《いしかりがわ》は洋々とした流れだの、見渡すかぎり森又た森だの、堪ったもん....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
歌うた其キトウスの山は、彼奥にあるのだ。而して関翁の夢魂常に遊ぶキトウス山の西、石狩岳十勝岳の東、北海道の真中に当る方数十里の大無人境は、其奥の奥にあるのだ。翁....
日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
、丹波、丹後、近江、若狭、同二年十月には肥前、同四年十月には佐渡、同五年一月には石狩、同七年七月には仙台、同十年三月には釧路、同十二年には駿河、同十四年三月には....
故郷」より 著者:豊島与志雄
てる湖水に、恐らく共通のものだろうと思う。 そしてそれは単に湖水だけではない。石狩の鮭と釧路の鮭とは、品質がまるで異っている。魚族が異っているからである。 ....
土佐の地名」より 著者:寺田寅彦
籠 「コム」は瘤。「コムコム」か。 咥内 「カウンナイ」係蹄をかけて鹿を捕る沢。石狩にもこの地名あり。 加江 は岩の割目。 大河内 「ウーコッ」川の合流。(この....
くまと車掌」より 著者:木内高音
で、今からざっと四十年も前になりましょうか。その当時、まだ二十|代の青年で、あの石狩平野を走る列車に車掌として乗りこんでいたおじからきいた話なのです。以下、わた....
遠野の奇聞」より 著者:泉鏡花
路上には、立場三ヶ所あり。その他はただ青き山と原野なり。人煙の稀少なること北海道石狩の平野よりも甚し。 と言われたる、遠野郷に、もし旅せんに、そこにありてなお....
不在地主」より 著者:小林多喜二
かっていた――背が粟立つほど、底寒かった。 健達の、このS村は、吹きッさらしの石狩平野に、二、三戸ずつ、二、三戸ずつと百戸ほど散らばっていた。それが「停車場の....
層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
松の中に眠り、大雪山は言うに及ばず、化雲岳を窮め、忠別岳を窮め、戸村牛岳を窮め、石狩岳を窮め、硫黄岳を窮め、十勝岳を窮めて、北海道の中央に連亙せる高山には足跡到....
河豚食わぬ非常識」より 著者:北大路魯山人
んまいのうまさ、そばやそうめんのうまさ、すっぽんや山椒魚のうまさ、若狭の一と塩、石狩の新巻、あるいは燕巣、あるいは銀耳、鵞鳥の肝、キャビア、まあそんなもののうま....
金山揷話」より 著者:大鹿卓
た。乗り込むと間もなく、汽車は駅のホームを離れた。いくつかの駅を過ぎて、窓の下を石狩川が流れだした。雨はいつか雪に変っていた。窓外の風物が、しだいに異境らしい侘....
えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
に踊の群を大きくしながら,世界中をまわって歩くものだという.こんな話がある.――石狩国|千歳のどこかの村にウエピカンという若い美貌の酋長がいた.ある日いつものよ....
あの世の入口」より 著者:知里真志保
い・道・口)。うぇンルパロ 〔We'n-ru-paro〕(悪い・道・の口)。――石狩国|上川地方で。 (七)オぽ※ナル 〔O-po'kna-ru〕(そこから・下....
学問ある蛙の話」より 著者:知里真志保
ってみるだけでも、次のように数多く見出される。(地名の解釈も永田氏による。) ※石狩国上川郡 ホロカイシカリ(逆流ノ渦川) ※ク(却流ノ大川) ※石狩国雨龍郡 ....
言語と文化史」より 著者:知里真志保
サル地方のアイヌで、このように一応北海道の各地の海岸に定着したアイヌが、そこから石狩川とか十勝川とか沙流川とか、大きな川をさかのぼって次第に北海道の内陸に占拠す....