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石神
「石神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
石神の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白髪小僧」より 著者:杉山萠円
字は不思議にも順序よく続き続いて、次のような歌の文句になっていた。 四
石神の歌 「三千年の春|毎《ごと》に、栄え栄えた銀杏の樹。 三千年の夏毎に、茂....
「河明り」より 著者:岡本かの子
ございます。あなたさまは、王子の滝ノ川をご存じでいらっしゃいましょう」 むかし
石神井川といったその川は、今のように荒川平野へ流れて、荒川へ落ちずに、飛鳥山、道....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
となり、東には水戸浪士らの悪戦苦闘となった。 湊を出て西に向かった水戸浪士は、
石神村を通過して、久慈郡大子村をさして進んだが、討手の軍勢もそれをささえることは....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
大清一統志』三一九)。本邦でも中尊寺の鶏足洞、遠州の鶏足山正法寺など、柳田氏の『
石神《しゃくじん》問答』に古く鶏を神とした俗より出た名のごとく書いたようだが、全....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
て助川をあとにした月輪軍之助の一行はつづみの与吉をみち案内にたて、その夜のうちに
石神までたどりつき、翌《あく》る一日を宿屋に休息してゆうゆう傷の手当、刀のていれ....
「肝臓先生」より 著者:坂口安吾
の飜訳があるときいたら、奇妙な石ぐらいで目はくらまされないと知るべきである。事、
石神(シャグジとよむよ)道祖神に関しても、拙者年来のウンチクがあって、帝釈様の御....
「わが精神の周囲」より 著者:坂口安吾
のかも知れない。しかし私に自殺の意志など毛頭ある筈はないのである。むしろ、檀君と
石神井部落を計画して以来、私は自分の生活の健康維持ということについて、いちじるし....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
とも隣りが、那珂郡ですから上と中だと云う人もありますが、あの近所は方々に神山だの
石神などと神の字の在所があるところでね。この大加美イナリは神主の奴が自分で大神の....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
、今ではシメだけで護符をつけない家が半分以上ある。 蘇民将来の伝説は、道祖神、
石神、庚神などの正体と共に、今もって全く謎だ。ソミンショーライという音からして日....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
当な船津でのりすてた。そう俗に、現実的に解して悪くはないであろう。船津の隣り字は
石神だの阿曾布だのとこの氏族にふさわしい古い地名が多い。このあたりは昔はスワと云....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
知れんな。旧正月に来なくて幸せでした。妙な偶然があるものだ。 私はその二、三日
石神井の檀一雄のところに泊っていたが、そこからコマ村まで近いから、でかけてみよう....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
人はイエメンの王様の記念品や棺桶のカケモノの方を掘りだすべきである。 檀一雄が
石神井というところにちょっとした小粋な家を買った。いかにも当たり前の中産階級の住....
「魔都」より 著者:久生十蘭
に多摩川を水源にする玉川上水を設けしめ、さらに元祿年間には河村瑞軒の設計によって
石神井村三宝池を水源とする千川上水を通じ、市井に大樋を伏せ、各所に溜井戸を設けて....
「さいかち淵」より 著者:宮沢賢治
はっぱ》をかけに、大人《おとな》も来るからおもしろい。今日のひるまもやって来た。
石神《いしがみ》の庄助《しょうすけ》がさきに立って、そのあとから、練瓦場《れんが....
「古事記」より 著者:太安万侶
いました。 天の日矛 ――異類婚姻説話の一つ、朝鮮系統のものである。終りに出
石神社の由來がある。但馬の國の語部が傳えたのだろう。―― また新羅《しらぎ....