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石組
「石組〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
石組の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜の靴」より 著者:横光利一
鎌倉時代そのままといって良い。私のいる奥の室には縁があって、前には孟宗竹の生えた
石組の庭が泉水に対ってなだれ下っている。私の部屋代については、参右衛門は一向に云....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
地震が起りやしまいし、コチトラはトビだから、崖を見れば分る。浅虫家の崖は念入りの
石組み、人間が足をすべらしたって、石が一しょに崩れるような細工じゃない。これは、....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
武蔵が廊下を迷っていると、
「こちらじゃ」
と、光悦が招いている。
遠州風の
石組に、白砂を掃きならして、赤壁の景でも模した庭造り師のこころであろうか、北苑の....
「三国志」より 著者:吉川英治
を見ると、いつのまにか、この附近一帯に、石の門やら石の塔やら、人間に見えるような
石組がおびただしく出来上っておりました。それ以来、江の水も、妙な所へ流れ込み、時....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
を深く彫ッたとおもうと、顔を仰に持ったまま縁から庭へ下りて行った。膝をつき、庭の
石組みのあいだにかがまり、赤いよだれを垂らしては、ベッ、ベッと、懐紙で唇をふいて....