石菖蒲[語句情報] » 石菖蒲

「石菖蒲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

石菖蒲の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
馬場裏の往来に近く、南向の日あたりの好い障子のところに男や女の弟子を相手にして、石菖蒲、万年青などの青い葉に眼を楽ませながら錯々と着物を造える仕立屋が居る。すこ....
」より 著者:島崎藤村
が下座敷へ来ている。玻璃障子のところへ寄せて、正太の机が移してあって、その上には石菖蒲の鉢なぞも見える。水色のカアテンも色の褪せたまま掛っている。 老婆は茶を....
十二支考」より 著者:南方熊楠
数十度打ってようやく死ねど、口を張って風に向ければ暫くして復《また》活《い》く、石菖蒲でその鼻を塞《ふさ》げば即死す。その脳を菊花に和し十斤を服せば五百年生き得....
太十と其犬」より 著者:長塚節
とを怠らなかった。西瓜の粒が大きく成るというので彼は秋のうちに溝の底に靡いて居る石菖蒲を泥と一つに掻きあげて乾燥して置く。麦の間を一畝ずつあけておいてそこへ西瓜....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
按ずるに後成恩寺関白|兼良《かねら》公の尺素往来《せきそおうらい》に雑草木を載て石菖蒲、獅子鬚、一夏草、万年草、金徽草、吉祥草といへり爾者此草当山のみ生茂するに....