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「石質〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

石質の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
、蝸牛《かたつむり》のごとく平面に螺旋す。かくのごとく微細生物も、手水鉢や神池の石質土質に従っていろいろと珍品奇種多きも、合祀のために一たび失われてまた見る能わ....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
現われるのだ。それから、あの場合もう一つ注意を要するのは、中室の周壁をなしている石質なんだ。それが、バシリカ風の僧院建築などによく使われる石灰石なんだが、当然永....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
ている。故にその高さは通常人が立って碑文を読むに便利な位に出来ている。この円柱の石質はデオライトという極めて堅い石であって、小藤教授の言に依れば、この石は日本で....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
それを立てつづけにお銀様は、多くの石刷や、絵像や、堂塔の図面の類を持ち出し、石質がこうの、台座がああの、飾《かざ》り文《もん》はこれを参酌しろのと、あらゆる....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
話の道場としましたが、この巨大なる切石であって、同時に巌石と巌石の形を成している石質の由来を弁信が勘で言い当てました。多分これは、太閤秀吉が長浜の城主であった時....
花を持てる女」より 著者:堀辰雄
かと思って、私は柵の外から黄楊の木の枝をもちあげながら、見てみたが、脆《もろ》い石質だとみえて石の面が殆《ほと》んど磨滅していて、わずかに「……童……」という一....
周防石城山神籠石探検記」より 著者:喜田貞吉
垣は石材彼の如く偉大ならず。水門の左右なる石垣は、谷ならざるに従ひて漸次低下し、石質は一定し居らざるが如し。此の地に産するもの、石の寸法又一定し居らず。大小交り....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
れらのものより更に注意されてよいのは勝山町に出来る硯で、「高田硯」と名づけます。石質では日本一と評する人もありますし、細工の秀でた点でも認められねばなりません。....