石高道[語句情報] » 石高道

「石高道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

石高道の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恩讐の彼方に」より 著者:菊池寛
ずれると、道はまた山国川に添うて、火山岩の河岸を伝うて走っていた。 歩みがたい石高道を、市九郎は、杖を頼りに辿っていた時、ふと道のそばに、この辺の農夫であろう....
人面瘡物語」より 著者:田中貢太郎
出会った出来事であった。 木曽の谷には秋が深かった。八郎を乗せた馬は傾斜の緩い石高道を登っていた。路の右側は深い深い渓川になって遙の底の方で水の音がしていた。....
奥の海」より 著者:久生十蘭
郡山をすぎると、いよいよ話通りの地獄めぐりになった。 福島から笹木野に分れる石高道に、肋骨《あばら》ばかりに痩せさらばえたのが、幾十人となく倒れている。足音....
あなたも私も」より 著者:久生十蘭
て行ったが、その思いが、苦になって心にのしかかり、足をとめては、ため息をついた。石高道《いしだかみち》になったところで、空鳴りのような、もの音を聞いた。せせらぎ....