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砂時計
「砂時計〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
砂時計の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「薤露行」より 著者:夏目漱石
こ》深く額広く、唇さえも女には似で薄からず。夏の日の上《のぼ》りてより、刻を盛る
砂時計の九《ここの》たび落ち尽したれば、今ははや午《ひる》過ぎなるべし。窓を射る....
「落穴と振子」より 著者:佐々木直次郎
州の町。マドリッドの南西にある。 (4) 普通よく見られるとおり、大鎌を肩にし、
砂時計を手にしている老人の画。 (5) 一インチの十二分の一の長さ。 (6) 「....
「海辺小曲(一九二三年二月――)」より 著者:宮本百合子
(大暴風雨の日) 春の日影 Feb. 23rd. 巨大な
砂時計の 玻璃の漏斗から 刻々をきざむ微かな砂粒が落るにつれ 我工房の縁の辺ゆる....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
大いに感心し、それから「異国者の島」の博物園では十六世紀のお寺と、お寺の日時計・
砂時計・礼拝中に居眠りするやつを小突くための棒・男たちの wicked eye ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
って不可思議な人物と見なし、決してだれもはいったことのない彼の室には、翼のついた
砂時計が備えられ、十字に組み合わした脛骨《けいこつ》や死人の頭蓋骨《ずがいこつ》....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
それにおどろいてドジョウが騒ぎ出す。御幣がうごくのだそうだ。 また御燈明の方は
砂時計の仕掛けを利用したもので、一定時間に一定量の油が底から抜かれる仕掛けになっ....
「屋根裏の犯人」より 著者:坂口安吾
ちましたが、それで御燈明が消えたわけではございません」 「それはな。燈明の台には
砂時計の仕掛けがほどこしてある。小さな孔があって、定まった時間に定まった油の量が....
「おせん」より 著者:邦枝完二
えたことがないのであろう。竹の節々に青苔が盛り上って、その破れ目から落ちる雨水が
砂時計の砂が目もりを落ちるのと同じに、絶え間なく耳を奪った。 への字に結んだ口....
「仲々死なぬ彼奴」より 著者:海野十三
と、自然に水槽の底が外れて、ザブリと金属ソジウムにかかるようにしたい、それには、
砂時計の砂を水に代えたような仕掛けにし、水が少しずつ上部の容器から下部の容器に落....
「鼻に基く殺人」より 著者:小酒井不木
の漏斗を製って、火薬を電球の中へ注入しはじめた。罌粟粒よりも微小な鉛色の火薬が、
砂時計が時を刻むように乳白の電球の中へさらさらと流れ込んだ。そうして、次第に口金....