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砂袋
「砂袋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
砂袋の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「風船美人」より 著者:渡辺温
へ顔をそらした儘、パイプの煙草を吸った。 やがて、新しい瓦斯を充満した軽気球は
砂袋を落として、静かに身をゆすぶりながら上騰しはじめた。すると丸髷の女の人は声を....
「恐竜島」より 著者:海野十三
中は、もうれつにむんむんとむし暑かった。汗は滝のようにわき出るし、心臓はその上に
砂袋をおいたように重くなり、呼吸をするのも苦しくなった。そのうえに、玉太郎の頭の....
「推理小説について」より 著者:坂口安吾
からない。 ★ だから解決編に至って、由利先生がアパートの
砂袋を推理によって推定する。読者はその天才的推理に驚嘆するよりも、なんのことだい....
「砂書きの老人」より 著者:上村松園
って、 「それそれ鼻たれ、そっちゃへどけ、どけ……」 と一応怒鳴り廻してから、
砂袋の中から五色の砂を取りまぜて握り出しては門の石だたみの上にそれをさっとはくよ....
「あなたも私も」より 著者:久生十蘭
口の壁に凭《もた》れて、陰気な眼つきをしていたのが、うしろ手に隠していた喧嘩用の
砂袋《サンド・バッグ》を右手に持ちかえると、のっそりとカオルのほうへ寄って行った....
「みみず先生の歌」より 著者:村山籌子
っている。 第一番に食ったものを消化する器官。 そこには食道があり、餌袋があり、
砂袋があり、腸がある。 一つの節毎に左右に腎臓がついている。 身体中には血管があ....