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研学
「研学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
研学の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「出家とその弟子」より 著者:倉田百三
事はできません。 同行三 ではございましょうが、あなたは長い間|比叡山や奈良で御
研学あそばしたのでございましょう。私たち無学な者にはわからぬかは存じませぬが、御....
「量的と質的と統計的と」より 著者:寺田寅彦
を連ねたに過ぎないのである。若くてのんきで自由な頭脳を所有する学生諸君が暑苦しい
研学の道程であまりに濃厚になったであろうと思われる血液を少しばかり薄めるための一....
「科学者とあたま」より 著者:寺田寅彦
て行く。どうにも抜けられない難関というのはきわめてまれだからである。 それで、
研学の徒はあまり頭のいい先生にうっかり助言を請うてはいけない。きっと前途に重畳す....
「金属人間」より 著者:海野十三
き》は、わが国はもちろん、世界においても今までに手がつけられたことがなく、じつに
研学《けんがく》の青年針目左馬太によってはじめて、メスを入れられたところのもので....
「現実の必要」より 著者:宮本百合子
なっていない。印刷費は却って上って来ている。憲法草案第二十一条には「国民はすべて
研学の自由を保護せらるべきこと」とあるのである。 五百八十余万人の失業者、その....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
いう気振も見せない癖に、よく、そんな、……お京さんいい名だなあ、その娘の駿河台の
研学の科目なぞを知っているね。あいつ、高慢だことの、ツンとしているのと、口でけな....
「オランウータン」より 著者:豊島与志雄
、屈んでいるのだ。ただ私には祈りの文句がない。母の病気平癒も、私の恋愛の安泰も、
研学の進歩も、其他凡て、その時の私の心に添わない。しいて求むれば、臨兵闘者皆陣裂....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ポレオンとマチュラン・ブリュノーとであった。フランスのアカデミーはその懸賞課題に
研学によりて得らるる幸福というのを出していた。ベラール氏はまったく堂々たる雄弁で....
「アインシュタイン」より 著者:寺田寅彦
ながら静かに深く物理学を勉強した。かなりに貧しい暮しをしていたらしい。その時分の
研学の仲間に南ロシアから来ている女学生があって、その後一九〇三年にこの人と結婚し....
「工学博士末広恭二君」より 著者:寺田寅彦
故旧の配慮によって岩崎男爵家の私塾に寄食し、大学卒業当時まで引きつづき同家子弟の
研学の相手をした。卒業後長崎三菱造船所に入って実地の修業をした後、三十四年に帰京....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
清澄山に帰って立教開宗を宣するまで、二十年間をひたすら疑団の解決のために思索し、
研学したのであった。 はじめ清澄山で師事した道善房は凡庸の好僧で情味はあったが....
「教育の最大目的」より 著者:新渡戸稲造
育の目的は如何《いか》に深淵なる学理の攻究研鑽を積むも、常識圏外に逸する事なく、
研学の歩《ほ》を進むると同時に、活社会を離れず、いわゆる世と推移《おしうつ》り時....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
五万石の蜂須賀|重喜、まだ若くはあるが英邁な気質、うちに勤王の思想を包み、家士の
研学隆武にも怠りがない、――前には式部を密かに招いて説を聞き、領土の浜では軍船を....
「三国志」より 著者:吉川英治
識者につき、先輩に学び、浪々幾年かのあげく、司馬徽の門を叩き、司馬徽をめぐる風流
研学の徒と交わっているものと聞きおよんでおりました。――その人は、すなわち潁上の....