砲兵[語句情報] » 砲兵

「砲兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

砲兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
妖婆」より 著者:芥川竜之介
ように思いましたが。」と、答えた事があるそうです。 そのほかまだ数え立てれば、砲兵|工廠《こうしょう》の煙突の煙が、風向きに逆って流れたり、撞《つ》く人もない....
カインの末裔」より 著者:有島武郎
小腰をかがめて古い手提鞄《てさげかばん》と帽子とを取上げた。裾《すそ》をからげて砲兵の古靴《ふるぐつ》をはいている様子は小作人というよりも雑穀屋の鞘取《さやと》....
婦系図」より 著者:泉鏡花
で(さようでございます。)と云う意味になる。 で、安からぬ心地がする。突当りの砲兵工廠の夜の光景は、楽天的に視ると、向島の花盛を幻燈で中空へ顕わしたようで、轟....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
とらえた結果であります。天才ナポレオンも、もう二十年後に生まれたなら、コルシカの砲兵隊長ぐらいで死んでしまっただろうと思います。諸君のように大きな変化の時代に生....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
カ郡民――一八七八年露領アストラカンの黒死病|猖獗期において、ウェトリヤンカ郡を砲兵を有する包囲線にて封鎖し、空砲発射並びに銃殺にて威嚇せしめ、郡民は逃れ得ず、....
のろのろ砲弾の驚異」より 著者:海野十三
入ります。初速の大きいことは、すなわち射程が長いことである。しからば、われは敵の砲兵陣地乃至は軍艦の射程外にあって、敵を砲撃することが出来るのです。こんなことは....
火星兵団」より 著者:海野十三
にこめて砲撃して来たんだな。こっちにゆだんがあった。おい、逃出すことよりは、敵の砲兵陣地を探しあてることだ。早くいって、この砲弾を撃出している陣地を探して来い」....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
た地図に、刻々の報告から割りだした、敵機の進路を赤鉛筆でしるしていった。 「高射砲兵員、配置につけッ」 K隊長は緊張に赭らんだ頬に、頤紐をかけた。 兵員は、....
私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
およそわびしいかぎりの光景であつたようだ。 幹の細長い木立の中に陣地を構えた野砲兵が敵にむかつて盛んに砲撃をやつている。 一発うつたびに白い煙がぱつと立つ、....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
た。 四月二日払暁、ロヴェレット南方より、スガナ渓谷にいたる、トレンチノ全線の砲兵が、約二千門といわれる砲列の火蓋を切った……。それが伊墺戦線最大の殺戮なので....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
聯関して起った事件は、一八二七年にファラデーの実験室に炉を造ったので、その番人に砲兵軍曹のアンデルソンという人を入れた事である。ガラスの研究が済んだ後も、引き続....
一老人」より 著者:犬田卯
」 そう言ってやはり泣き出したという。ある家へ行っては、「自分は失職しない前、砲兵工廠につとめて、何とかいう大佐から感状をいただいたこともある。しかるに現在は....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
た老人である。 東区出身の島高蔵も同じ意見であった。それは彼の家の洗濯物がすぐ砲兵工廠の煙筒から出る煤煙で黒くなるということが重なる理由であった。 賀川市長....
黒板は何処から来たのか」より 著者:小倉金之助
et)があった。 クローゼーはエコール・ポリテクニクの卒業生、ナポレオン部下の砲兵士官として、ワグラムの戦(一八〇九)にも参加した人であったが、一八一六年から....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
に並列した歩兵大隊を通常二戦列と、両翼に騎兵を配置し、当時効力未だ充分でなかった砲兵はこれを歩兵に分属して後方に控置したのである。 盲従的規律を要する傭兵には....