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砲台
「砲台〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
砲台の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「将軍」より 著者:芥川竜之介
た。第×師団第×聯隊の白襷隊《しろだすきたい》は、松樹山《しょうじゅざん》の補備
砲台《ほびほうだい》を奪取するために、九十三高地《くじゅうさんこうち》の北麓《ほ....
「ゼラール中尉」より 著者:菊池寛
砲声をきいている市民には分からなかった。 ゼラール中尉は、フレロン要塞の第二の
砲台を担当していた。それは最も新しい式の隠見《いんけん》
砲台であった。遠方から見....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
」 「閣下。オロンガボオ要塞は、まだ占領出来ませんか」別の将校が訊いた。 「呉淞
砲台のように、簡単にはゆかんようじゃ。海軍でも、早く陥落させて、太平洋に出なけり....
「戦話」より 著者:岩野泡鳴
鳳凰山下を出発し、旅順要塞背面攻撃の一隊として、盤龍山、東鷄冠山の中間にあるピー
砲台攻撃に向た。二十日の夜行軍、翌二十一日の朝、敵陣に近い或地点に達したのやけど....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
十七八年|戦役《せんえき》のとき、旅順《りょじゅん》の戦《いくさ》において、敵の
砲台を爆破するため、こうした坑道《こうどう》を掘ったことがあるそうだ」 「はあ、....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
。 砲撃は、ますます熾烈さを加え、これに応酬するかのように、イギリス軍の陣地や
砲台よりは、高射砲弾が、附近の空一面に、煙花よりも豪華な空中の祭典を展開した。 ....
「東京要塞」より 著者:海野十三
日本の大砲じゃないよ」 「ふむ、するとどこかの国の大砲だな。家の中にこんな秘密の
砲台を拵えて、一体どうする気だ」 「そんなことを俺が知るものかい。俺もお前と同じ....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
いっしょにかいたであろう。それはやなぎのかれたような幹の間に根を張っていた。また
砲台の傾斜地をわたしたちはよく片足で楽にすべって下りた――それもかきたい。あの風....
「ドン」より 著者:海若藍平
いそうです。お母様はどうしてよいやらわからなくなりました。 その時にすぐ近所の
砲台で耳も裂ける位大きなドンが鳴りました。 金魚は驚いて石の下へ逃げ込みました....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
でも鎖攘主義にして、ひたすら外人を遠ざけんとしたるその一例をいえば、品川に無益の
砲台など築きたるその上に、更らに兵庫の和田岬に新
砲台の建築を命じたるその命を受け....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
鶏ではない。 それに、真上にもあるような、やや、大小を交えて、たとえば、古塁の
砲台のあととも思われる、峰を切崩して、四角に台を残した、おなじ丘が幾つも、幾つも....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ーという関所に着きました。ここには税関があって出入の物品に課税して居ります。また
砲台があって守備の兵士も大分居ります。そこで我らは取調べを受けましてチスガリーと....
「西航日録」より 著者:井上円了
山岳に接するがごとし。午後二時ジブラルタルの海峡に達し、三時入港す。港内にありて
砲台を望むに、金城鉄壁もただならざるなり。 山勢屹然千仞余、砲門高構圧坤輿、金城....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
五千三百五十九トン)に移り、六時抜錨して南進に就く。 斜陽影裏去烟漸散、一円邱上
砲台孤。 (陽光斜めにさすなかで紋都を去り、汽笛のひびくうちに航路をたどる。船は....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
、幾月も幾年もかかった。 これがフランス大革命の特徴なのだ。ちょうどこれは敵の
砲台を取るには非常な勇気と大胆とを示す兵隊が、その
砲台の向うを見ようともせず、ま....