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砲声
「砲声〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
砲声の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
しながら、上眼使いに指の爪を噛《か》んでいた。
ほど遠い所から聞こえてくる鈍い
砲声、その間に時々竹を破るように響く小銃、早拍子な流行歌を唄いつれて、往来をあて....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
暗な空には、今も尚、照空灯が、青白い光芒を、縦横無尽に、うちふっていた。高射砲の
砲声さえ、別に衰えたとは思われなかった。なんだか、怪しい放送である。 「次に、灯....
「海底大陸」より 著者:海野十三
そして砲口は一転して、右舷はるかの海上にねらいをさだめた。 今にもいんいんたる
砲声がとどろき、硝煙がしだいに波立つ海上にひろがっていきそうである。戦闘の前の、....
「戦話」より 著者:岩野泡鳴
着にせい』をつづけとったんやろ。――まア、ざっとこないな話――君の耳も僕の長話の
砲声で労れたろから、もう少し飲んで休むことにしよ。まア、飲み給え。」 「酌ぎまし....
「人造人間の秘密」より 著者:海野十三
後をふりかえると、私たちのすんでいた町は、三ヶ所からはげしい火の手が起っていた。
砲声は、しきりに、夜の天地をふるわせている。気がつくと、頭上を、曳光弾が、ひゅー....
「地球要塞」より 著者:海野十三
。テレスコープが、そろそろとくりあげられる。――音はなんにも聞えない。もちろん、
砲声も銃声も聞えない。林のごとく静かである。少し気味がわるくなった。 テレスコ....
「沈没男」より 著者:海野十三
現わるという想定のもとに、どすんどすんと空砲をはなって、猛練習であるが、その凄い
砲声を原稿に托して送れないのが甚だ残念だ。これより余は艦長にインタビューすること....
「大空魔艦」より 著者:海野十三
魔艦と、敵の戦闘機との空中戦は。 空魔艦もいらいらしてきたらしい。 うちだす
砲声も銃声も、いよいよさかんになり、そのはげしい砲火のため、耳もきこえなくなりそ....
「人造人間事件」より 著者:海野十三
た。まるで魂が入ったもののようであった。 帆村は青い顔をして読みつづける。 「
砲声ハマスマス激シサヲ加エテイッタ――」 「
砲声」というと、人造人間はユラユラと....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
時、 だだだーん、だだん、だだだーん。 突如として鼓膜をつんざくような烈しい
砲声が起った。高射砲が飛行機めがけて火蓋を切ったのだ。 だだだん、がんがんがん....
「電気鳩」より 著者:海野十三
一はたるとともに、海ぞこふかくしずんでしまわねばなりません。どどうんどどうんと、
砲声はいよいよ近づいてきます。さあどうなる。たいへんたいへん。 ながれるた....
「妖怪学」より 著者:井上円了
、一、二を挙ぐれば左のごとし。 ある貴人が一夕、兵隊となりたる夢を見、たまたま
砲声を発するを聞きて驚きさむれば、そのとき隣室中に、不意に発声するものありて夢を....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
引用する二、三の例を挙ぐるに、 ○ある貴人が一夕、兵隊となりたる夢を見、たまたま
砲声の発するを聞きて驚きさむれば、そのとき隣室中に、不意に発声せるものありて夢を....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
いは隔日に出掛けて、海外電報や戦地の通信を瞬時も早く読むのを楽みとしていた。 「
砲声聞ゆ」という電報が朝の新聞に見え、いよいよ海戦が初まったとか、あるいはこれか....
「西航日録」より 著者:井上円了
起きだして何をするかといえば、はるかな東方に向かって皇恩を祈るのである。) 百発
砲声破早晨、異邦猶見歳華新、挙杯先祝天皇寿、不背真為日本民。 (百発の大砲の音が....