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砲陣
「砲陣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
砲陣の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
げ、地獄のような形相を呈していたが、その他の町では、土嚢の山と防空壕の建札と高射
砲陣地がものものしいだけで、あとは閉った店がすこし目立つぐらいで、街はやっぱり華....
「火星兵団」より 著者:海野十三
にある二隻の宇宙艇は、勇敢にもだんだん低空に舞下りて来て、どこまでも人間隊のガス
砲陣地を、さぐろうという様子が見えた。
「どうしたのだろうか。人間隊は、どこにも....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
に、また面白い射的競技が見られるというものさ」 ――昭和×年五月、上野公園高射
砲陣地に於て―― 「今夜は、どうやらやってくるような気がしてならん」と高射砲隊長....
「空襲警報」より 著者:海野十三
らしい。自転車のベルが、しきりと鳴りひびくのが、旗男の耳にのこった。 高射
砲陣地 高田の歩兵第三十連隊の本隊は、日本海を越えて其方面に出征していた。あと....
「堕落論」より 著者:坂口安吾
てある。空襲警報になると路上、窓、屋上、銀座からあらゆる人の姿が消え、屋上の高射
砲陣地すらも掩壕に隠れて人影はなく、ただ天地に露出する人の姿は日映屋上の十名程の....
「梟雄」より 著者:坂口安吾
砲戦術も後日信長が借用してわがものとする。信長はさらに改良を加え、野戦に特殊な鉄
砲陣地を構築する。ザンゴーを掘り、竹矢来をかまえ、その内側に三段の鉄砲組を構える....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
のクラブ・ハウスとあたしの家のある谷《やつ》のうしろの台地は、べたいちめんに高射
砲陣地で、射ちあげるたびに船酔いするくらい家が揺れ、雨やアラレと落ちてくる砲弾の....
「昨日・今日・明日」より 著者:織田作之助
半分かしげた首で、すぐうなずいたが、急にぱっと眼を輝かせると、 「あッ、高射
砲陣地、想い出しましたわ。あなたは……」 彼女は「妻を娶らば才たけて、みめ美わ....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
備隊の水兵は、すぐに防毒面《ガス・マスク》をかぶって、すばやく穂高岳の上の、高角
砲陣地についた。しかし、敵を油断さすために、はやる心を、じっとこらえて、なかなか....