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破く
「破く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
破くの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
、書きおわるとややしばらくなにごとかをうち案じていましたが、すぐとまたそれを引き
破くと、あらためて久庵に命じました。 「いや、おまえの口からじかに言ってもらおう....
「柿色の紙風船」より 著者:海野十三
。夢ならば醒めよと思った。神様、もう冗談はよしましょうと叫んだ。時間よ、紙風船を
破く前に帰れよと喚きたてた。だが、そんなことが何の役に立つというのだ。絶望、絶望....
「胚胎」より 著者:宮本百合子
じゃからの。紙に書いつけた文字は見た所だけは美くしいものじゃ。 又見とうなくば
破く事も焼きすてる事も出来るものじゃ。 人間の怒った顔と申すものは世の中の一番....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
かりあなたに破かせてあげますよ」
「なに、破こうと思えば、いまふんだくったときに
破くことができたのだ。もう一度ふんだくって、破いてもいいのだ。破いてしまえあ、そ....
「山吹」より 著者:泉鏡花
人形使 それ、確りさっせえ。 夫人 ああ。あいよ。(興奮しつつ、びりびりと傘を
破く。ために、疵つき、指さき腕など血汐浸む――取直す)――畜生――畜生――畜生―....
「消えた霊媒女」より 著者:大倉燁子
せます。こうして帯の間に秘して納ってあることが、普通の人から来た普通の手紙として
破くに忍びなかった妻の心を色々と想像して、私は煩悶しました。何か二人の間に云えな....