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破れ家
「破れ家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
破れ家の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
|寄寓して居た親戚の家から父が買った大きな草葺のあばら家に移った時、八歳の兄は「
破れ家でも吾家が好い」と喜んで踊ったそうである。
生れて四十年、一|反五|畝の....
「曠野」より 著者:堀辰雄
らは小路の両側の、築土も崩れがちで、蓬《よもぎ》のはびこった、人の住まっていない
破れ家の多いようなところだった。漸《ようや》く以前通いなれた女の家のあたりまで来....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
働いたのだ。われわれは彼らの宝を積み上げてやり、四方から風の吹き込む締まりの悪い
破れ家の中でそれを護《まも》ってやった。死をはいらせないようにと自分の身で扉《と....
「王さまの感心された話」より 著者:小川未明
母親のない子供もあります。それらの子供は、夜になると目をさまして泣きます。私は、
破れ家のすきまから、それらの子供をいたわってやらなければなりません。それで、私は....
「三国志」より 著者:吉川英治
む者を打たずにおかなかった。 それが近郷へ飛ばされると、やがてのこと、劉玄徳の
破れ家の門前には、毎日、七名十名ずつとわれこそ天下の豪傑たらんとする熱血の壮士が....