破れ屋[語句情報] »
破れ屋
「破れ屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
破れ屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「播州平野」より 著者:宮本百合子
多勢の家族が格別客に気がねするでもなく暮しているらしかった。 姫路という町の、
破れ屋のようになった宿やに泊る端目になったことに、興をもってひろ子はあたりを眺め....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
いる石の六地蔵が建っております。其の左手に家根のない門形の処を這入って見ますと、
破れ屋が有りましたから台所口から這入り、 丹「御免下さいまし」 比丘「はい、何方....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
た。時には、借る宿もなく、木蔭に油単を敷いて、更着を被いでしのぐ晩もあり、木賃の
破れ屋根の穴に星を見つつ臥す晩もあるが、寺院は最良な旅籠だった。寺に寝る夜は、し....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
も寝不足のような皮膚をしていた。 まだ二月の寒さなのに、後醍醐にはさき頃、この
破れ屋根の内陣にすわって、二七日の祈願をこめられ、そのムリな勤行のため、おかぜを....