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破れ鐘
「破れ鐘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
破れ鐘の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
その応答は聞こえなかった。 「オーイ皆、ちょっと静かにせんかッ」 大江山課長が
破れ鐘のような声で呶鳴った。 その声が皆の耳に達したものか、一座はシーンとした....
「地図にない島」より 著者:蘭郁二郎
れらを見直す前に、その蟋蟀が戸板のような羽根を擦り合わせ、鼓膜のしびれるような、
破れ鐘のようなチンチロリンをはじめたのである。チンチロリンをはじめたところを見る....
「流線間諜」より 著者:海野十三
ードの印! アッ、これだナ」 と怪人が喜びの声をあげたとき、不意に天井の方から
破れ鐘のような声が鳴り響いた。 「帆村探偵君、なにか遺言はないかネ」 首領....
「薬」より 著者:井上紅梅
いくらか不快であるらしかったが、すぐにまた笑い出した。そうとは知らず康おじさんは
破れ鐘のような声を出して喋りつづけた。あまり声が大きいので奥に寝ていた小栓は眼を....
「監獄部屋」より 著者:羽志主水
で述べた時……実に其時だった……。 壇上の席に突ッ立上った大河内参事官閣下が、
破れ鐘の様な大声で呶鳴った。 「黙りやがれッ、七《しち》ッくどいッ」 若僧は一....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
ッぱ、天狗なり! 眼はランランとして鼻高く、色あくまで赤く、八面六|臂《ピ》、声
破れ鐘の如くウォーッと、アハハ、いや全くだ。これを打つ手の総大将田沼様の御手勢か....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
ッぱ、天狗なり! 眼はランランとして鼻高く、色あくまで赤く、八面六|臂《ぴ》、声
破れ鐘の如くウォーッと、アハハ、いや全くだ。これを打つ手の総大将田沼様のご手勢か....