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「破損〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

破損の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
慈悲」より 著者:岡本かの子
た。長寿者はたちまち死にました。粗食故に長寿して居た生命が、美食に遇ってたちまち破損して仕舞ったのだそうです。 要するに本当の慈悲とは、相手の立場や本質を考え....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
は去る五月十日午後四時頃、北米合衆国メーヤアイランド軍港附近に於て、爆雷を受け大破損の後、行方不明となりたる乗組艦と、運命を共にしたるものと信ぜらる。よりて茲に....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
は水にて池の如し、という。また三千ボルトの高圧線切断し、そのスパークが、瓦斯管の破損個所から出る瓦斯に引火して燃え出した。 伊東君の家の南側ガラス(爆弾は南側....
灯台鬼」より 著者:大阪圭吉
リと据えられた、大きなフレネル・レンズのはまった三角筒の大ランプは、その一部に大破損を来し、暗黒のその火口からは、石油ガスが漏れているらしく、シューシューとかす....
三十年後の世界」より 著者:海野十三
う》な空気服を、乗組員の全部がつけろという命令である。これは着陸のとき、万一艇が破損して、艇内の空気が外にもれてしまうようなことがあっても、この空気服を着ていれ....
春の槍から帰って」より 著者:板倉勝宣
、ただちにはきかえるがいい。他の山でもカンジキは携帯せねばならぬと思う。スキーが破損した時、負傷者のある時に必要である。スキーの靴でカンジキをつけると、ぬけ易い....
火星探険」より 著者:海野十三
について万全の努力を払おうとする次第であります。ただ心にかかることは、宇宙艇の大破損と、燃料の大部分を失ったことでありますが、只今もその善後策について、最善の途....
地球要塞」より 著者:海野十三
い記事が書きつけられてあった。 “○月○日、黒馬博士艇は、X大使の救助をうけて、破損せる艇もろとも、この三角暗礁へ帰還せり” 私は、うーむと、唸《うな》った。....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
は、爆発すると直径が五メートルもある大孔を穿つ。そして十メートル以内の窓|硝子を破損し、木造家屋ならば、もう使用出来ない程ひどく壊してしまう。すこし大きくて重さ....
亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
舶来品で、割合に明いものであったが、困ることには「ほや」などが壊れても、部分的な破損を補う事が不可能で、全部新規に買入れねばならない不便があった。石油なども口を....
月世界跋渉記」より 著者:江見水蔭
い有様だ。 羽根は飛んで了い、檣は折れ、その他表面にある附属物は一切滅茶滅茶に破損して、まるで蝗の足や羽根を毟ったように鉄製の胴だけが残っている。 この様子....
坑鬼」より 著者:大阪圭吉
することの出来ない装置になっていた。けれども、取扱いに注意を欠いて斜に置いたり、破損するようなことがあっては安全を期することは出来ない。 悪い時には仕方のない....
妖怪学」より 著者:井上円了
りということを聞き得たり。 明治十八年ごろ、アメリカの帆走船、下田近傍に至りて破損したるものあり。その破船のことに関して、アメリカ人中、久しくその地に滞在せし....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
るを知る。 一昨昨年ごろのこととかや、アメリカの帆走船、豆州下田近傍に来たりて破損したることあり。その破船の件に関して、アメリカ人中久しくその地に滞在せしもの....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
揮された。この天人の画は椿岳の名物の一つに数えられていたが、惜しい哉羽目板だから破損したかあるいは雨晒しになって散三になってしまったろう。幸い無事に保存されてい....