破邪顕正[語句情報] » 破邪顕正

「破邪顕正〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

破邪顕正の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
るしへる」より 著者:芥川竜之介
流布本に載せられていない理由は、恐らくその余りに荒唐無稽に類する所から、こう云う破邪顕正《はじゃけんしょう》を標榜《ひょうぼう》する書物の性質上、故意の脱漏《だ....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
一息入れて莨に火を点けたが、再びこつこつ歩き廻りながら云いはじめた。 「それが、破邪顕正の眼なのです。たぶん、算哲博士は世界的の蒐集品を保護するために、文字盤を....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
から出ているか、それとも腰本治右が手を廻した策であるか、もしも治右が陰に動いて、破邪顕正の大役承わる大目付までをもおのが薬籠中のものにしているとしたら、ゆめ油断....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
してこの認識的|蒙昧《もうまい》から、詩の質と価値とは次第に低下し、しかもこれを破邪顕正《はじゃけんしょう》すべき正見がない。実に今日の詩壇に対して言うべきこと....
好色破邪顕正」より 著者:小酒井不木
昨晩珍しい古本を御買いになりましたでしょう」 果して、と康雄は思った。 「好色破邪顕正という書籍、その新聞紙の包みが、ちょうど、殺人事件のあった大平氏宅の前に....